「離婚した娘が孫2人を連れて戻ってきました。娘も私の仕事をしているため、孫たちは保育園に通うことになりました。はじめは、『まだ小さいのにかわいそう』と同情していたのですが、参観日での孫たちの姿を見て、気持ちが切り替わったんです」
■保育園での孫たちにたくましさを感じて
しかし実際には、保育園ではかなりのしっかり者。
まだ2歳にもならない年齡ながら、自分でトイレを済ませ、自分でキレイに手を洗い、自分でズボンをはいていました。
その上、手洗い場付近に飛び散った水滴を雑巾でふき取ることまでやってのけていました。
そんな様子に驚いていると、「しまった、見られた!」とでも言いたいような表情で私を見て、にやりと笑う始末。
その後の食事の時間にも同じ調子。
じっと椅子に座ってお行儀よく自分でもぐもぐ上手に食べていましたし、食器の片づけまで自分でしていました。
それはまるでお父さんのオンとオフ。
「一体あなたは誰?」と、そんな風に聞きたくなるほど、しっかり者の孫の姿がそこにはありました。
そんな様子を見ながら、たくましさを感じるのと同時に猛省した私。
それぞれ自分の与えられた環境下で頑張っていたことにやっと気づいたのです。
孫は保育園になじみ、そこで成長を遂げていましたし、娘は自分達の経済を支えるために、幼いわが子を保育園に預け、一生懸命不慣れな仕事を頑張っていたのでしょう。
今の時代、お母さんが仕事をするためには周囲の理解と協力は不可欠。
そう、理屈ではわかっていても、自分の感情にとらわれすぎていました。
やっとそのことに気づくことができ、それ以来、「かわいそう」という気持ちから「よく頑張っているね!」という気持ちに切り替わりました。
それでなくても子育ては大変。
いくら実家暮らしとはいえ、シングルマザーになったわけですから、余計に大変。
そんな娘の気持ちを理解するきっかけになった「保育園の参観日」は本当に参加して良かったと思いました。
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