「海外在住の47歳女性です。ある時、飛行機の中で遭遇した、修学旅行生のはた迷惑な行動に関するお話です」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■国際線の飛行機内で、修学旅行の高校生の団体と遭遇
私は海外在住で、日本にもよく帰っているのですが、たまに飛行機で修学旅行の高校生の団体と遭遇することがあります。
毎回、見た感じ2~3クラスほどが同じ飛行機に乗っているようで、引率の教師らも含め100~150名くらいがまとまって席についていることが多いです。
定員300名ほどの飛行機だと、半分ほどの座席が高校生たちで埋まる感じです。
私が遭遇した高校生たちはみんな行儀がよく、機内でもとくに騒ぎはせず、他の乗客に迷惑を掛けている感じもありませんでした。
どちらかと言うと、大人しいくらいでしたが、1回だけ困ったことがありました。
夜間便を利用したときのことです。
夜間便は日本を夜に出発し、私が住む現地には早朝に到着します。
離陸してからだいたい1時間ほどで軽食が出され、そこからさらに1時間後くらいに消灯になります。
夜間便なので、消灯後はみんな寝る感じです。
そのとき利用した便も、午後11時頃には消灯の予定でした。
その便は日本発で日本人が多く搭乗していたため、「間もなく消灯」というアナウンスは日本語でもされていました。
事が起きたのは、アナウンスが流れた直後です。
修学旅行の高校生たちを引率する1人の男性教諭が立ち上がり、生徒たちに向かって驚きの一言を発したのです。
「みんな、寝る前にトイレを済ませろよ」
私は「は?」と思いました。
飛行機は、ホテルや宿泊施設ではありません。
トイレは、行きたい人が行きたいときに行くものです。
先生としても普段の習慣から出た言葉だったのかも知れませんが、「嘘でしょ」と思いました。
直後、案の定機内は大混乱に陥りました。
高校生たちは教諭の一言で一斉に立ち上がり、みんながトイレへ向かったのです。
エコノミーの客席にあった4カ所のトイレにはたちまち行列ができ、他の乗客たちも何事かと大困惑。
着陸後にドアが開くのを待つときのような光景が上空でできあがっていました。
■トイレへ行きたかったのに1時間以上も待たされて...
私もトイレへ行きたかったのですが、座席のすぐ隣まで行列ができていたため、通路へ出ることすらできませんでいた。
生徒の中には「トイレの中で歯磨きをしてもいいか」と教諭に訊ねる子もおり、教諭は軽く「いいんじゃない」と答えていました。
こんなに行列ができているというのに、さらにトイレを占拠させる気? 私は少し腹立たしくなりました。
結局、行列は消灯時間になった後も続き、なんと1時間以上途切れることはありませんでした。
高校生たちは列に並んでいる際にもおしゃべりなどはせず、本当に静かで大人しかったのですが、他の乗客からすれば飛行機の中で稀に見る仰天の光景だったに違いありません。
「寝る前にトイレへ行く」はごく普通の習慣ではありますが、飛行機の中では場所を考えて行動して欲しいものです。
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