「バズる予感...」SNSでじわじわ話題に! 考察必至の人怖系ホラー漫画『元カノ』【作者インタビュー】

ホラーから育児漫画まで、幅広い作品をInstagramやブログに投稿している色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さん。中でもホラー漫画『元カノ』は、SNS時代ならではの展開に背筋がゾッとする作品です。そこで今回は、作者の色白ゆうじろうさんに本作の制作秘話などを伺いました。

死んだはずの元カノがSNSに...「知り合いかも」?

「●●さんは知り合いかもしれません」女癖の悪い大学生・リョータのSNSに届いた通知。そこに表示されたアカウントのアイコンには、死んだはずの元カノの姿が。一体、どういうこと...?

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じりじりと近づいてくる元カノ。復讐に来たのか...

「お前と別れてちょっとしてから、彼女は自殺した」友人のコーキチに聞かされた元カノの死因。まさか俺との別れが原因なのか...。不安定な精神状態のなか、再びリョータのスマホに通知が届きます。...気付いたね。

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なぜ死んだはずの元カノが「知り合いかも」に現れるのか? そもそも彼女は本当にリョータが原因で自殺したのか? 物語は思いもよらぬ結末に...!

ーーホラー漫画『元カノ』を描くきっかけを教えてください。

「元々宇宙人や妖怪といったオカルトホラーを書いていましたが、漫画を読んだ妻から『より馴染みやすいテーマで書いてみては?』と言われたのがきっかけです。スマホの通知、元カノ、元カレ...といった皆さんに馴染みがありつつも、どこか不安要素を含んでいそうな題材を選び、ストーリーを作りました」

ーー死んだはずの元カノが「知り合いかも」に表示されるというSNS時代ならではの設定でした。実際にSNSで怖い思いをしたご経験が?

「大したことではないですが、あります。私は家族と、ごく親しい友人のみしかこの漫画活動を公にしていません。作品を見られると恥ずかしいからです。ですが『色白ゆうじろう』としてSNSを使用するにあたり、『連絡先の共有』機能を切ってなかったので、ある時「知り合いかも」の欄に職場の同僚や上司が勢ぞろいで出てきたのです」

「上司たちのSNSには『色白ゆうじろう』が『知り合いかも』として出てきているのだろうか...と、あわてて冷汗が出ました...。今は連絡先の共有も切っていますが、あの機能だけは本当に不要だと呪っています(笑)。本作を思いついたのも、この思い出があったからかもしれません」

ーー自分に恨みを持つ元カノが少しずつ近づいてくるという描写が特に恐ろしかったです。本作ではどのような描写にこだわりましたか?

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「不遜な男・リョータが次第に追い詰められていく箇所です。今まで女性のことなんて意に介していなかった彼が、『死なせたかもしれない』という理由から精神的に追い詰められていきます。いくら通知といえ、それだけで精神的に追い詰められるというのも不自然ではあります。その理由は...と伏線となっていきますので、説得力を保たせつつ、若干の不自然さを残すような描写にしようと心がけました」

ーー他にも人怖系のホラー漫画を多く描かれています。ストーリーを考えるうえで、こだわっているポイントはありますか?

「『読後の余韻』を持っていただけるようなストーリーを作りたいと思っています。『主人公はどうなったんだろう』『あの終わり方で主人公は幸せだったんだろうか』と、ふと考える余韻を持って頂くようなストーリーを作っていけたらと思っています」

 

色白ゆうじろう

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