『母親だから当たり前?フツウの母親ってなんですか』第7話【全9話】
【はじめから読む】平凡な3人家族の幸せな日々を一変させた義両親との「敷地内同居」
あかりは、2歳の女児をもつ専業主婦。子どもの頃は「お母さんになりたい」という同級生の話にしらけていたけれど、派遣社員の仕事がうまくいかず、妊娠を機に家庭に入る。気がついたら自分も「お母さん」になっていた。
幸い、夫の平太は地元の優良企業に勤めていて、収入面の心配はなし。じつは家事がニガテで、家はいつも散らかっているが、優しい平太があかりを怒ることもない。平凡だけど、幸せな日々。どこにでもいるフツウの3人家族...。
ところが、転機は3カ月ほど前。ちょうどマイホームを考えていた頃、義両親が敷地内同居をすすめてくれたのだ。土地代がかからないし、義母が孫の世話を手伝ってくれるかもしれない。あかりと平太はあっさり承諾する。
お義父さんもお義母さんもいい人だし、一緒に暮らすわけじゃない。うまくやっていけるはず、最初はそう思っていたが...。
『母親だから当たり前?フツウの母親ってなんですか』は、"フツウ"に家事や料理ができる義母、"フツウ"に家族を守る義父の間で、揺れ動き、とある決意をするあかりに共感必至の物語!
※本記事は龍たまこ 著の書籍『母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。