いよいよ飼育グッズ選び! ケージ置き場の注意点やエサ入れ、鳥さんのお風呂まで/トリ扱い説明書

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寄崎まりを先生のエッセイ 「居心地のいい環境づくりを」

今回は、鳥さんにとって居心地のいい環境づくりについてお話しします。

鳥さんにとっての大切な場所「ケージ」

ケージは鳥さんが一番長く過ごす場所なので、できる限り居心地を良くしてあげましょう。

なお居心地の良さは人間にとってではなく、「鳥さんにとって」という点が重要です。

ケージの中は鳥さんが自由に動き回れるよう、十分なスペースを確保しましょう。

おもちゃを中に入れすぎると、動きにくくなるので注意してください。

また、丸いケージよりも四角形ケージの方が、鳥さんの動けるスペースが広くなるためおすすめです。

ケージの床は1日1回、ケージ全体は月に1回程度を目安にお掃除しましょう。

適切な太さが重要「止まり木」

止まり木は、できればプラスチック製ではなく木製のものが良いでしょう。

適切な止まり木の太さは、鳥さんの足の指が3/4くらい巻くものが良いとされています。

あまり動かない子や体重が重い子は同じところにばかり止まっていると、足にタコができる可能性も。

足の裏が赤くなっている場合は、動物病院に相談してください。

太さの違う止まり木を入れたり、止まり木に足を保護するためのテープを巻いたりして、足の負担を減らします。

カバー付きだと事故が起きる場合も「エサ入れ」

エサ入れはエサを入れた時、すぐにクチバシが届くくらいの深さのものが良いです。

体重が重くならないよう一日のエサ量を調節して与えている場合、深くて大きいエサ入れだと食べにくいため、小さいエサ入れやボレー粉入れを使用します。

逆に小さいエサ入れを使う場合は、ひっくり返して量が足りなくならないよう、注意しましょう。

なお上部にカバーが付いているエサ入れは、警戒してエサを食べない、中に入り込んで出られなくなるなどのケースもあるため、注意してください。

メスの場合は巣箱と勘違いして、エサ入れの中から出てこなくなることもあります。

鳥さんによって使用頻度は違う?「水浴びの容器」

同じくカバーが付いた水浴びの容器も、中から出られなくなることがあります。

事故が起こらないように、使用する際は絶対に目を離さないようにしてください。

一般的にブンチョウは、水浴びが大好きです。

水に浸かり羽をはばたかせ、全身をきれいにします。

しかし中には羽ばたきもせず、ずっとお水に浸かっているだけの子もいます。

人間がお風呂に入っているようでかわいいのですが、いったいどんな気持ちで浸かっているのでしょうね...?

ちなみに野生のブンチョウは雨の多く降る地域に住んでいるため水浴びが大好きですが、野生のセキセイインコやオカメインコは乾燥地帯に住んでいて、水浴びをする子としない子がいます。

たとえ水浴びをしなくてもかゆくなったりダニが付いたりすることはないので、気が向いた時に浴びる程度で構いません。

設置する場所に注意!「保温器具」

保温器具は空気を温めるタイプのものが好ましく、必ずケージの外に設置するようにしてください。

保温電球をケージの中に設置すると、電球カバーの上に乗ってしまい、足をやけどして来院する鳥さんが毎年います。

ひどい場合だと指が壊死することもあるため、気を付けましょう。

ヒーターを設置した場合は暑くなりすぎないよう、設定した温度で自動的に電源が入ったり切れたりするサーモスタットも、一緒に設置すると良いでしょう。

さらにケージのそばには温度計を用意し、常に適切な温度か確認できるようにしましょう。

適正な温度や湿度は個体差、年齢、体調などにより異なるので、一般的に書籍やインターネットに書かれた目安などはうのみにせず、その日の鳥さんの様子で決めてあげてください。

元気な鳥さんの場合、起きている時に羽を膨らませずに過ごせる温度が良いでしょう。

正しい知識を持って、お迎えした鳥さんが快適に過ごせる環境を整えてあげてください。

 
※本記事は鳥野ニーナ:著、寄崎まりを:監修の書籍『トリ扱い説明書』から一部抜粋・編集しました。

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