「ねえ、この子の頭の形...変じゃない?」
愛しい我が子の身体に違和感をおぼえたとき、あなたならどうしますか?
二卵性の双子と、7歳差の三女を育てるサヤ山サヤ(saya_twins1125)さんはある日、双子の姉・ポン子ちゃんの後頭部の形が少し歪んでいることに気がつきます。さまざまな方法を試してみるも、ポン子ちゃんの後頭部はいつしか断崖絶壁に。そこで当時まだ一般的ではなかった「ヘルメット」での矯正治療を行うことにしたのですが...。そんなポン子ちゃんの治療記録を描いた漫画『絶壁の長女がヘルメット治療した話』について、サヤ山さんにお話を伺いました。
※本記事で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。
■少し気になる程度だった頭の形「まさか大きな歪みにつながるなんて...」
ベッドでよく寝るポン子ちゃんと、ずっと泣き続けるコン子ちゃん。双子ながら性格が全く異なる2人は、生まれた時から頭の形にも違いがありました。
──ポン子ちゃんは「産まれたときから若干頭の形が悪かった」とありましたが、どの段階からどのように気になっていたのでしょうか?
「初めて対面した時から少し側頭部が出ているかな? と思っていました。しかし、この段階ではまだ大きな歪みにつながるとは思っていませんでした」
■手を尽くしてみたものの...顔にも歪みの影響が
ドーナツ枕や巻きタオルはもちろん、乳児整体を訪れたり、海外製向きグセ防止帽子を使ってみたり。さまざまな方法を試してみますが変化はなく、頭の歪みの影響が顔にも見えるように。
■「できる限りのことはしてあげたい」ヘルメット治療の開始
ポン子ちゃんの将来を考え、最終手段と考えていた「ヘルメット」による矯正治療を夫婦で決断します。
──ヘルメットでの矯正について、費用の点で悩まれたことを描かれていましたが、ほかにも気になった点はあったでしょうか?
「初めての子育てで、それも双子...毎日お世話でいっぱいいっぱいの中、治療による頭のケアやヘルメットのこまめなお手入れなど、どこまでできるのか不安でした」
──ヘルメット治療をされていくなかで、特に印象に残っていることはありましたか?
「ヘルメット治療を開始して2週間後、長女の後頭部が出てきているのに気づいたときです。治療の効果を感じ、光が見えたようでとても嬉しかったです」
不安だらけの初めての育児のなか、ポン子ちゃんの頭の歪みはサヤ山サヤさんにとってとても気がかりだったことでしょう。ヘルメットでの矯正に光が見えたとき、やっと安堵のため息をつくことができたのではないでしょうか。