ある日突然、髪の毛が大量に抜けてしまったら...。脱毛症の経験を描いた漫画『サヨナラカミノケ〜脱毛症になった話〜』がSNSを中心に話題を集めています。作者の紅ほっぺ(@beni_twins_mama)さんは、「若くても女性でも、私のように髪を失う場合もあることを知ってもらえたら」とこの漫画を描き始めたそう。紅ほっぺさんに当時の状況を詳しく伺いました。
※本記事で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。
■最初は「小さな違和感」だった。それが...
ある日「おでこの生え際がチクチクする」という症状に気がついた紅ほっぺさん(作中では紅子さん)。
紅ほっぺさん:この頃(当時29歳)の髪は肩下くらいの長さだったのですが、胸下まで伸ばしてゆるふわパーマをかけようかなと密かに企てていました。普段と同じように何気なく前髪を掻き上げたら、手のひらに今まで感じたことのないチクチクした感触を覚えました。その時は気になって何度も触ってしまいました。
■お風呂あがり、髪をとかすと「ずるり...」
その後、自宅や職場の掃除中に抜け毛が目立つように。そして、ある日のお風呂あがり、髪をとかしたとき「ずるり...」という感触があったと言います。
紅ほっぺさん:このときはまさに「実感」した瞬間でした。とかしたブラシと共に、髪の毛がずるりと動いて付いてきた感触は忘れられません。
■思い切って自ら「坊主頭」に
髪の毛が抜ける原因が分からないまま、不安と闘う日々を送る紅ほっぺさん。そんな中、ある一大決心をします。それは、抜けずに残っていた髪の毛を自分で切り落とすというものでした。
紅ほっぺさん:初めは勇気がいりましたが、思い切ってはさみを入れて坊主頭になり、かえってさっぱりした気分になりました。
■大きな不安のなか、彼女を支えたもの
その後も原因は判明せず、紅ほっぺさんは病院に通うように。カツラを被って頭を隠しても、他人の目が気になります。大きな不安を抱える彼女の支えとなったのは...
紅ほっぺさん:家族や友人、職場の人たちが「カツラを被っている私」を受け入れてくれたことです。「その髪色似合うね」「ロングもショートも楽しめるね」など、カツラについてポジティブに触れてもらえたことで、もしこのまま髪が元に戻らなかったとしても、カツラ生活も悪くないなと前向きに思えるようになりました。
抜けてしまった紅ほっぺさんの髪の毛。原因は特定できたのか、治療方法は見つかったのか...? 彼女の経験をぜひ見届けてください。