宮城県で"拝み屋"を営む郷内心瞳。拝み屋といっても、安全祈願や合格祈願、鎮魂祭や先祖供養といった平板な"地味な仕事"が大半。しかし、数十万分の一確率で怪異に出会うこともあるそうで...。原作者が実際に体験した驚異の怪異譚をご紹介しましょう。
自身を"霊能力者"と名乗る青年・真也と、そんな彼をまったく相手にしない拝み屋・郷内心瞳。真也は郷内の霊力を「テスト」できると主張するが、それでも郷内は彼に取り合わない。苛立った真也は、「自分がインチキだってバレるのが怖いんだ?」とカマをかけるが、結局郷内に「とても私の手には終えません」と追い返されてしまい...
※本記事は武田逸可(漫画)、郷内心瞳(原作)の書籍『母様の家―拝み屋 郷内心瞳の怪異譚―』から一部抜粋・編集しました。