私たちの運勢は個人を取り巻く環境に大きく左右される。そのため、社会動向を知ることが開運の第一条件。『展望と開運』シリーズでおなじみ、村山幸徳さんが、十干(じっかん)、十二支、九星気学(きゅうせいきがく)で構成される陰陽五行(いんようごぎょう)説「社会運勢学」で2018年の動きや星別のラッキーカラーを解説する。
2018年は世界の転換点となる一年
2017年は、物理学用語で「特異点」と訳される「シンギュラー・ポイント」にあった。水を沸かすと徐々にふつふつとし、沸点に達した途端に激しく泡や蒸気が噴き出す。
この沸点が「シンギュラー・ポイント」である。この一線を超えると元に戻れない転換点を指す。
2018年はさまざまな物事や個人の生活が転換期を迎える。こういった時は、いいものはさらに良く、悪いものはいっそう悪くなり、両極端に分かれる。物事を的確に見極める力によって、何も達成できずに終わるか、一つの成果を残せるか、分かれ道となる。政治、経済、自然現象などの動きを捉え、自分はどうしたいか、どこを目標に進むべきか。しっかり見定めなければならない。
2018年の恵方は中央と南
恵方とは、一年の徳がある方位を言う。2018年は中央と、南30度の範囲。または、中心(家)から750m以内ならどの方角でもよい。本来は節分に恵方へ初参りする習慣だったので、2月4日に神社に行くとよい。開運を招く恵方置きは観葉植物、アロマポットなどが吉。
生まれ年から本命星を探す
個人の運勢(下の記事)は、自分の生まれ年に巡っていた九星の本命星で見ます。年の変わり目は節分とし、2月3日生まれまでは前年で見ます。
各星のラッキーカラーとテーマカラーを身につけて開運!
ラッキーカラーとは年によって各々の星が位置する場所の色のこと。テーマカラーとは自分の星がいる場所と、自分を結び付け、快適に過ごさせてくれる接着剤のような役割の色。どちらも毎年変わる。例えば、ファッションの場合、全体の装いにテーマカラーの服を選び、ラッキーカラーのバッグやアクセサリーなどの小物を差し色として身に着けると開運を導ける。
一白水星(いっぱくすいせい)
大胆に目標を見据えて進む年。熟考して動けば未来が拓ける
テーマカラー :ゴールド、シルバー、パールホワイト
ラッキーカラー:オレンジ、ピンク
二黒土星(じこくどせい)
謙虚に学び、「解決」の気構えを。「与える」心が目標を実現する
テーマカラー:ピンク、オレンジ
ラッキーカラー:ゴールド、パールホワイト
三碧木星(さんぺきもくせい)
内に目を向け、大きな決断は禁物。大成するための地固めと準備の年
テーマカラー:ベージュ、アイボリー、黄
ラッキーカラー:紫、赤
四緑木星(しろくもくせい)
強く明るい日差しの中で影も呼ぶ。謙虚に人格向上できれば星は輝く
テーマカラー:赤、紫
ラッキーカラー:青、紺
五黄土星(ごおうどせい)
厳しい冬の到来。春に向けて自己を高めれば新境地が開かれる
テーマカラー :グレー、白、黒
ラッキーカラー:ゴールド、ピンク
六白金星(ろっぱくきんせい)
冬は抜けたが、春はまだ少し先。焦らずに人生の飛躍に向けて疾走
テーマカラー :茶、黄
ラッキーカラー :オレンジ、アイボリー
七赤金星(しちせききんせい)
新たな時代の到来。人に随(したが)い、自分の役割を信じて前進したい
テーマカラー:青、紺、ターコイズブルー
ラッキーカラー:白、黒
八白土星(はっぱくどせい)
世界は春爛漫へ向かう。明るく、泰然とした気持ちで夢を追いたい
テーマカラー:緑、黄緑、モスグリーン
ラッキーカラー:赤、紫
九紫火星(きゅうしかせい)
急がず、静かな生活に運気が宿る。周囲を輝かせ、落ち着いた毎日を
テーマカラー:黄、アイボリー、茶
ラッキーカラー:ベージュ、黄
取材・文/岡田知子(BLOOM)
村山幸徳(むらやま・ゆきのり)さん
株式会社シンクタンクマインドズーム代表取締役。仏教学博士、教育学博士。1948年、新潟県柏崎の日蓮宗僧侶の家に生まれる。国際平和・宗教活動に関わり、衆議院議員政策秘書などを務めた後、1998年に人間開発と企業経営のコンサルティングを行う「シンクタンクマインドズーム」を設立。気学や易の研究者でもあり、「社会運勢学」の第一人者。2017年の閣僚の辞任を予測するなど、驚異の的中率を誇る、毎年の『展望と開運』シリーズ(KADOKAWA)は累計20万部を突破。