兄妹なのに性格がまったく似ていない、ということもありますよね。
育児コミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』(KADOKAWA)は、性格が正反対の兄・よいたん(5歳)と妹・しおさん(1歳)の日常を、母・まぼさんの視点からユーモラスに描いた作品です。
今回は本作より、子どもたちの「推し」にまつわるエピソードをご紹介。本エピソードについて、作者まぼさんの思いもお伺いしました!
「推しと暮せば」のエピソードは...
よいたんは「推し」ができたら没頭するタイプ。推しのルーツから調べ、グッズもコンプリートしたい「オタク気質」だと言います。
そんな兄を見て育った妹のしおさん。まさか...兄妹揃ってオタクになるのかも?
しおさんは、よいたんがあまりにも熱中しているので毎回興味は示すものの、秒で飽きてしまうそう。
まぼさん曰く「"推し"がいる育児は楽」とのこと。よいたんが1歳半のときにハマった「おにぎりマン」はまるで「第三の親」のような存在だと言います。そのためまぼさんは、妹のしおさんにも推しができることをひそかに願っているのでした。
しかし、しおさんは兄のようなオタク気質ではなかったよう。「おにぎりマンミュージアム」にしおさんを連れてきても、全然興味がなさそうな様子を見せるのでした。
往復2時間のミュージアムから帰ると、しおさんはよいたんに飛びついて嬉しそう。
もしかすると、今のしおさんの推しは兄・よいたんなのかも。よいたんと同じものを見て、常に一緒に居たがるしおさんの愛は「少し重めかも...」と母・まぼさんは思うのでした。
著者・まぼさんに聞きました!
──このエピソードを描いたきっかけはなんだったのでしょう?
まぼさん:兄のよいたんを描いた『よいたん3歳、ときどき先輩』(KADOKAWA)では、息子が熱狂的に愛するおにぎりマンに関するエピソードを多く収録していました。そこで娘は何に興味があるのかな? と思って観察していたところ、まさかの身近な存在だったことに気がついて漫画にしました。このエピソードはネーム進行中、ほぼリアルタイムで起きていたできごとで、ドキュメンタリーのような生々しさを持って描いていました(笑)
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「オタク気質」の兄よいたんと、兄を重めの愛で推すしおさん。そんな兄妹の関係性をこれからも見守り、推していきたいですね。