幼い下の子が上の子のマネをすることは、よくありますよね。そんな微笑ましい「末っ子あるある」を描いたコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』が話題を呼んでいます。
X(旧Twitter)で11.4万人(2025年2月現在)のフォロワーに支持されている人気漫画家のまぼさん。彼女がユーモラスに描くのは、どこか"人生の先輩"っぽい大人びた雰囲気を漂わせる長男・よいたん(5歳)と令和生まれのメンタルつよつよ妹・しおさん(1歳)の日常。数あるエピソードのなかでも、しおさんが兄の友達と遊びたがるエピソードは、育児中の読者の共感を呼びました。まぼさんに、このエピソードを描いたときの思いについても伺いました!
「私は5歳」のエピソードは...
作者のまぼさんは3人姉弟の末っ子で、姉や兄の友達と遊ぶことが多かったそう。正確には「遊んでもらっている」のですが、まぼさんは同じ目線で遊んでいるつもりだったと言います。
<まぼさんの娘・しおさんも、5歳の兄・よいたんの同級生と触れ合うことが多く、公園で一緒に走って遊ぶことも。
「だるまさんがころんだ」と「かくれんぼ」を混同してしまうしおさんにも、5歳さんたちは優しく付き合ってくれます。
しかしときには、1歳のしおさんには難しい遊びも。普段かまってもらえている分、反動で慟哭するしおさん...。
食事もおやつも洋服も、5歳のよいたんと同じにしたいしおさんは、自分のことを5歳だと思い込んでいるのかもしれません。
そんなよいたんとしおさんの関係を、幼い頃の自分と重ねて見てしまうまぼさん。
幼い頃のまぼさんは、お兄さんの真似をして台車を押し、8針縫う大怪我をした経験がありました。そんな痛い経験をしているまぼさんは、「しおさん...5歳に憧れる気持ちはわかる...けど背伸びはほどほどにね...!?」と言い聞かせるのでした。
著者・まぼさんに聞きました!
──下の子が上の子のマネをしたがるの、「あるある」と思いながら読みました!このエピソードを書こうとしたきっかけは何ですか?
まぼさん:我が家では「チョコレートは3歳から」という決まりがあり、娘しおさんはまだチョコレートデビューは果たしておりません。ところが美味しそうにチョコレートを食べる兄を見て、しおさんが「しおちゃん5歳だよ」と申告してきたことがあり、そういえばこの子は自分は5歳のように振る舞うシーンが多いなと思い漫画にしました。
──かわいい...! 確かにチョコレートは「上の子はいいけど下の子にはまだ早い」と思う時期がありますね。でも、末っ子が背伸びしたがる気持ちもわかります。
まぼさん:当初は5歳のように振る舞うしおさんのことだけを漫画にしようと思ったのですが、私自身も小さい頃、姉や兄の遊びに混ぜてもらったり、背伸びして振る舞った結果、大怪我をしたことがあったな〜と思って自分自身のエピソードも織り交ぜました。
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思わず「あるある!」と共感してしまうよいたん&しおさんのエピソード。昔の自分を思い出しながら読むのも面白いかもしれませんね。