『ねこむかしばなし』

敵にねこを送る

『ねこむかしばなし』 09-02.png

元となったむかしばなし

敵に塩を送る

日本の戦国時代のころ、武田信玄と上杉謙信という武将がいました。
2人は何度も争うライバル関係です。ある日、信玄率いる武田軍はほかの国から攻められた挙げ句、塩の供給をストップされてしまいました。生活の必需品である塩の供給が止まることで、塩の値段が高くなり武田軍は財政難の危機に瀕します。するとその噂を聞いた上杉軍から大量の塩が送られてきました。
たとえライバル関係であったとしても、困っていたなら助けるという上杉謙信の義理人情に感動した信玄は、お返しに塩留めの太刀を送りました。

 
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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