子どもの「ごめんなさい」どうやってうけとる?正しい反応と大人が見せるべき「素直に謝る姿勢」

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華子先生「悩みますよね。謝罪は受け止めることが重要なので、『謝ってくれてありがとう』と謝罪を受け入れてください。」

マコさん「正解は【D】の『ありがとう』か〜!」

華子先生「【D】に加えて【B】の『もうしないでね』をプラスするのもありですね。さらに『どうして謝ってくれたの?』と聞くのもいいですね、本人がきちんと理解できているかわかるから」

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マコさん「なるほど...【C】はどうですか?」

華子先生「本当に痛かったらOKですよ! 一番よくないのは【A】の『別にいいよ、気にしないで』です! この言い方だと叩くことはいけないことなのに、叩くことを許容しているように聞こえてしまいます」

マコさん「確かに! 先生、そういえばアララが私に謝ってくれたあとに、逆ギレしてどこかへ言ってしまうことがよくあるんです。しばらくすると落ち着いて戻ってくるんですが、これってどういう心理なんでしょうか」

華子先生「うーん、謝ったら『はい終わり!』って大人は考えるかもしれないけど、子どもは感情の切り替えがすぐできません。ただ『ごめんなさい』と言っているだけで気持ちのおさまりはついていないのかも。素直に謝る姿勢をマコさんが普段からみせておくことも大事ですね」

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マコさん「(ギクッ。できてる!って胸張っていえないな)大人でも正しく謝ることは難しいと今回思いました」

華子先生「そうですよね。避けるべき謝り方がいくつかあります」

【1】「ごめんなさい、でも〜」...言い訳することで誠意が失われるから
【2】「傷ついたんなら謝るよ、ごめんね」...傷ついたほうに問題がある言い方だから
【3】「謝ったから許してよ、ね?」...許しを求めない。許すか決めるのは傷つけられた人だから

華子先生「大人の姿を見て子どもは育ちます。ここもロールモデルになってあげてくださいね」

マコさん「(避けるべき謝り方やってたな〜、今日から素直に謝るぞ!)」

華子先生のアドバイス:誠意のある謝罪の仕方・受け取り方

謝罪は、謝れば終わりではありません。謝罪をする人が、自分の行動に責任を持ち、同じことを繰り返さないことが大事です。言い訳を付け加えたり、相手に責任があるような言い方をしたり、自分の気持ちを晴らすためだけに謝ったり、謝罪の見返りに許しを期待したりするのは、誠意のある謝罪ではありません。大人相手でも、子ども相手でも、素直に謝りましょう。自分の非を認めて、謝れる大人がいることは、子どものよいお手本になります。また、謝罪をされた側は、「大丈夫」と言ってしまいがちですが、謝罪対象の行為に対してOKサインを出すことになるので、避けましょう。そして、相手の行為を自動的に許す必要はありません。謝罪を受け入れるかどうか、時間をかけて、納得がいくまで考えるのがよいでしょう。

 
※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。
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