「恋は盲目」を体現するような恋模様を描いた漫画『世界一素敵な彼氏』が話題を集めています。作者は、SNSを中心に大きな話題を呼んだ『先輩は綺麗な人だった』で知られる理系女ちゃん(@rikejo_chan)さん。執筆の背景について、お話を伺いました。
■「恋は盲目」な女性がつかんだ幸せ
前半で描かれるのは、中小企業で働くOL・美咲のラブストーリー。これまで不幸な恋ばかりしてきた彼女は、外資系投資銀行に勤める真斗との出会いによって、幸せな日々をつかみ取ります。
しかし美咲の見ている世界には、大きな「嘘」が紛れていたのです。後半では、彼女と長年友人だという男性によって驚きの現実が語られます。
美咲は恋愛体質だった上に男性を見る目がなく、さまざまな恋のトラブルに見舞われていました。そして彼女にとって「理想の王子様」だった真斗の正体も...?
■こんな体質の人は恋のトラブルに要注意!
ーー "恋は盲目"に陥ってしまった女性の描き方がリアルだなと思いました。キャラクターを描くうえで意識したことはありますか?
美咲の心の声を自身にとって都合のいい情報でしか構成されていないようにすることを意識しました。『先輩は綺麗な人だった』の主人公にも共通して言えることかもしれませんが、「自身にとって都合の良い情報だけ受け取る癖がある人」は様々なトラブルに巻き込まれやすいと感じています。
恋に夢中になると、現実が見えなくなってしまうもの。周囲の人の親切なアドバイスに耳を傾けずにいると、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれません。本作で描かれる美咲の生き様は、なにか大切なことを教えてくれているのではないでしょうか。