キルケーとオデュッセウスとねこ
元となったむかしばなし
オデュッセイア
むかしある島にキルケーという魔女が住んでいました。
キルケーは気に入った男がいると島に連れ帰って養い、飽きると魔法で動物に変えて楽しむという生活をしていました。ある日、オデュッセウスという男が国へ帰るため仲間と航海をしていたところ、この島にたどり着きます。
キルケーは到着した人間を片っ端から動物に変えていきましたが、オデュッセウスは神様からもらった薬草のおかげで魔法が効きませんでした。キルケーはその力に驚き、そして好きになってしまいました。
キルケーはオデュッセウスの仲間たちを人間に戻し、ここから先の航海の仕方も伝えます。オデュッセウス一行は再び帰路へとついたのでした。
三顧の礼とねこ
元となったむかしばなし
三顧の礼
むかし中国の三国時代に劉備という人がいました。
人徳のある劉備の側にはあらゆる豪傑が集まっているものの、軍師がいませんでした。そんな中、臥龍と称され、誰もが認める天才の諸葛亮という人物がいると聞きます。
どうしても彼の力を借りたい劉備は、社会的な身分では自身が上にも関わらず、自らの足で諸葛亮に会いに行くと決めます。人里離れたところに諸葛亮は住んでいたのでその道は険しく、何度も危険な目に遭いますが劉備は諦めません。
しかし、諸葛亮は留守にしており、劉備は三回目の訪問でようやく会うことができました。そこまでして自分を重用してくれるのかと心を打たれた諸葛亮は喜んで劉備の仲間に加わったのでした。