社交的なキッチン担当・千景と、人見知りの接客担当・テル。正反対な姉弟が営む小さな喫茶店「こかげ」は、誰かを亡くした喪失感を抱えた人を引き寄せる場所でした。病気で苦しんだ夫を亡くした人、長年連れ添った夫が突然死した人、余命わずかな愛猫を看取る人など...。今日も「こかげ」にはさまざまな思いを背負った人たちが訪れます。そんな人たちを千景とテルが「弔いごはん」で晴らしていき...。
うおやま著の『木暮姉弟のとむらい喫茶』(新潮社)よりエピソードを厳選してお届けします。
※本記事はうおやま著の書籍『木暮姉弟のとむらい喫茶』(新潮社)から一部抜粋・編集しました。