著者・大島由果さんインタビュー
──『ハルとゲン』は娘のサクラを失った70歳の父親・ゲンが、その忘れ形見の3歳の孫娘・ハルをひきとって育児と向き合う物語です。この物語を描こうとしたきっかけを教えてください。
大島由果さん:描こうと思った理由は、沢山ありすぎて書ききれないのですが、私が幼い頃、仕事で忙しかった両親の代わりに遊んでくれた祖父の思い出や、職場の学童で働いている時に感じた事、さまざまな家族の形、人との出会いそして大切な人との別れなど、「生きていく日々」を形にしたいと思ったからです。

──では、『ハルとゲン』に登場するキャラクターには、実在のモデルはいらっしゃるのですか?
大島由果さん:ゲンは私の祖父です。ゲンよりも個性の強い人でしたが、ゲンのように不器用で優しい人でした。ハルとサクラは自分自身の思い出や、私に子供がいたらこんな感じかなぁという思いで生まれてきました。他のキャラクターも私の身近な方達、出会ってきた人達がモデルです。
──『ハルとゲン』のストーリーの中で実際にお祖父様の行動や言葉を織り込んだエピソードはありますか? もしあれば、どこが実際にあったエピソードか教えてください。
大島由果さん:人に厳しい言葉を言った後に、家に帰って一人で反省している所ですね。 ゲンよりももっと年上の明治生まれだったので、なかなかに頑固でした。 あとは、よく家の庭で手入れをしていた事ですね、高齢になっても草むしりや水やりをしていました。とても元気でしたね。

── 現在も『ハルとゲン』は連載中ですが、この作品の他にいつか描いてみたいテーマや挑戦してみたいジャンルなどはありますか?
大島由果さん:今は『ハルとゲン』を長く描いていきたいというのもありますが、職場の「学童」を元にしたお話もゆくゆくは描いてみたいと思っています。
── 最後に、読者の方にメッセージをお願いします!
大島由果さん:「ハルとゲン」を読んで頂いて、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもハルとゲン達の日々を暖かく見ていただければ幸いです。
取材・文=レタスユキ









