育児をしながらブログやSNSに漫画を投稿している漫画家・神谷もちさん。数ある作品のなかでも『女女平等』は、女性たちのリアルな本音を描いた作品です。SNSでも大きな反響を集めた本作について、神谷さんご本人にお話を伺いました。
◆「他人の子どもなんて私には関係ない」時短勤務のママ社員に敵意むき出し!
主人公は管理職としてバリバリ働く39歳・独身の横島ゆりこ。ある日、彼女の職場で、2児の母で時短勤務の松村けいこが働き始めます。そんなけいこにゆりこは「時短勤務の同僚なんて必要ない」「他人の子どもなんて私には関係ない」と敵意むき出し。
◆「どうして理解してくれないの!?」自分が妊娠すると態度が一変!
そんなゆりこでしたが、自分が結婚・妊娠したとたん態度が一変。妊娠の大変さを理解してくれない同僚たちを心の中で罵り、苛立ちを隠せません。自分がけいこに対して同じような態度をとっていたことなど、すっかり忘れているよう...。
◆作者・神谷もちさんに聞く「ダブルスタンダードは仕方のないこと」
ーー本作を描いたきっかけを教えてください。
子持ちと子なし両方の経験をしないとわからないこと、立場が変われば意見が変わるというのをリアルタイムで体験した友人の話を聞いて、これは漫画にしなければ! と思いました。
ーー意見や要望も変化していくゆりこに、イライラしつつも「リアルだな...」と感じました。それぞれの彼女の感情を描くにあたって、何を参考にされたのでしょうか?
基本的には友人の話を参考にしました。うまく言語化できなかったところは補足させてもらっています。立場が変われば見方が変わることをダブルスタンダードという人もいますが、私は仕方のないことだと思っています。