自身のSNSに日常漫画を投稿しているうつつ寝(@ututu_ne)さん。哀愁漂うイラストと彼女ならではの「日常の切り取り方」が魅力的な漫画家さんです。今回はそんなうつつ寝さんの作品の中から『いいな』をご紹介。漫画制作について、うつつ寝さんにお話を伺いました。
――本作を読んで、年を重ねたからこそ描ける哀愁のようなものを感じました。昔と現在とでは、描いているもの・描きたいものに変化がありましたか?
以前は「きれい」「かわいい」「かっこいい」を描きたかったと思います。現在は「かなしい」「切ない」ことの良さがわかり始めています。かなしいことも漫画にしてみると可笑しさが出て、見方が変わったり。ものについても例えば、おしゃれな新築のお家より、朽ち果てそうな家屋や小屋にたまらなく惹かれます。今はそういったこと・ものを描きたいですね。
――SNSを中心に漫画を公開されています。読者からどのような反響がありますか?
ありがたいことに笑ってもらえたり共感してもらえたりしています。一見共通点がなさそうな方やタイプの違う友人にも共感されるのには驚きます。大変励みになっています。
ポジティブな感情だけでなく、一見ネガティブに感じられる物事にも「可笑しさ」を見出すうつつ寝さん。この視点が彼女の作品の魅力に繋がっているのかもしれません。