暖かくなり、野菜や果物が多く出回るようになりました。みずみずしい材料を美味しい料理に仕上げる...それは、料理する人の腕はもちろんですが、実は...私たちが忘れがちな「あの道具」の影響もあるかもしれません?!
4月13日のアマゾンランキング「調理・製菓道具」 部門の新着ランキング1~10位を調べてみると、1位と5位、6位に「砥石」、10位に「砥石台」がランクインしていました。
1位 Kistono 普通包丁やのこぎり刃包丁のための高品質包丁研ぎ器 2段階のダイアモンドコーティング シャープニングホイールシステム
2位 デジタルスケールキッチンスケール 0.1g~3kg (ピンク)
3位 smiss エミリミニプラス 電子タバコリキッド 10本セット ホワイト
4位 家庭用真空パック器 真空パックんプラス シンプルセット
5位 Rexell 包丁・はさみ研ぎ器 メーカー18ヶ月保証付き
6位 SUGURE 両1面砥石 #3000/#8000 庖丁とぎ・角度固定ホルダーセット
7位 桃屋のおしゃレシピ! BOX商品 1BOX8個入り、全8種類
8位 IZUMOSTORE 動物クッキー抜き型セット35pcs ステンレス製
9位 COMFYER 1台2役 クッキングデジタル温度計・泡立て器
10位 AKITEN ステンレス砥石台 滑り止め固定台 調整可能(ブラック)
※amazon「調理&製菓道具」新着ランキング1位・5位・6位・10位(2018/04/13)
Kistono 普通包丁やのこぎり刃包丁のための高品質包丁研ぎ器
Rexell 包丁・はさみ研ぎ器 メーカー
調べてみると4/11のNHK「あさイチ」で、「MY包丁 グレードアップ作戦」という特集を放送したことがきっかけで砥石がいくつもランキングに入っていたようです。
番組では、いろいろな切れ味の包丁でトマトを切ってみて、味覚センサーでその味を検証。すると、切れない包丁で切ったトマトは、苦みとエグ味が多いという衝撃の事実が!細胞をつぶしてしまうのが原因なんだそうです。
番組で使用されていた「切れない包丁」は「1か月ほど研いでいないもの」という設定でした...多くの家庭で、包丁を研ぐ頻度はそれよりも低そうです。そんな視聴者たちの危機感による砥石群のランクインかもしれません。
刃物は毎日使っているうちに刃先が摩耗して切れにくくなっていきますが、特にプラスチックのまな板を使用していると、切れ味がすぐ悪くなるとのこと。少なくとも2~3か月に1度は研いだ方が良いようです。
砥石はその表面に「砥粒」と呼ばれる粒子が突き出ていて、その粒をこすりつけて刃を研ぎます。紙やすりのように粒子の粗さに違いがあり、「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」と段階があります。普段使いなら「中砥」と呼ばれるものがひとつあれば十分です。ちなみに包丁を研ぐときは砥石を水に濡らしますが、あれは摩擦による熱で包丁が変形しないようにするため。包丁はステンレスなどかたーい鋼でできていますが、意外と繊細なものなんですね。
このランキングで1位と5位に入っている砥石は「簡易研ぎ器」と呼ばれるもので、砥石がホルダーの中にあらかじめセットされています。数回手前に引くだけで刃先を研ぐことができ便利です。1位のものはダイアモンドコーティングなのでステンレスだけでなく、セラミック包丁も研ぐことができます。
この簡易研ぎ器ですが、やはり通常の砥石に比べたら性能も簡易的だそう。日々のお手入れはこの簡易研ぎ器で充分ですが、本格的に研ぎ直しをする際は砥石を使った方が良いようです。
これから夏にかけて、野菜や果物がおいしい時期。よく手入れした切れる包丁でスパッと切って、フレッシュな味を楽しみたいですね。
文/武石彩子