ツラくないから続きやすい! 年金生活を楽しくする「頑張らない節約術」特集【まとめ】

誰もが気になる家計の節約、どうすれば長続きするでしょうか。きついやり方は耐えられず、かえって逆効果です。経済ジャーナリストの荻原博子さんに、頑張らずにできる節約のコツを聞きました!

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年金で暮らすからこそ堅苦しい節約は逆効果!

一般的に「節約」というと、家計をしっかり管理して、1円単位の無駄遣いも許さないというイメージではないでしょうか。

実際、年金など限られたお金で家計をまかなっていたり、いまだ終息の見えないコロナ禍で生活の先行きが不透明だと、なおさら節約意識は働くかもしれません。

ですが、そんな節約に「やり過ぎは逆効果です」というのは、経済ジャーナリストの荻原博子さんです。

「ツラい節約なんて、長続きするわけがありません。『頑張らない』で済むようなルールを決めておくのがポイントです」

定期誌『毎日が発見』の読者の多くは、年金が収入の要で、持っている金融資産の総額は、1000万円未満~3000万円未満が5割弱という結果でした。

「人生100年時代」がやってきたからこそ、人生を長く楽しく過ごすための節約術は、ぜひ取り入れたいものです。

読者アンケートから分かった!
いまのみんなのお金事情は?

『毎日が発見』の読者の皆さんに、普段のお金について聞いてみました。ここでは、回答の一部を紹介します。

Q1:現在の収入源は?

年金メインの人が大多数
読者の多くはすでに仕事をリタイアしている世代。約7割の収入源は主に年金で、貯金やパート収入などでフォローしながら暮らしている世帯が多いのが特徴。

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Q2:金融資産の総額は?

3000万円未満が多い結果に
1000万円未満~3000万円未満がおよそ半数。単身世帯や2人世帯と家族構成がバラバラのアンケート結果となるが、それによる資産額の違いはあまり見られず。

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詳しい記事はこちら:収入源や資産、自由なお金は? シニア層の「お金事情」聞いてみた/頑張らない節約術(1)

無駄の原因をチェック!読者の1カ月家計簿診断

年金生活の世帯は、どういった家計で、どのようなお金の使い方をしているのでしょうか?

ここではある読者にご協力いただき、 家計簿を徹底解剖しました!

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山田聡子さん(仮名)
神奈川県在住の70代後半女性。80代の夫と持ち家で暮らしている。夫婦ともに年金が主な収入源。常に節約を心がけているが、将来的なお金の不安もあるようで...。


現在は持ち家で夫婦水入らずの生活
山田さんの家計簿

収入:6万5000円(自分)+23万円(夫)=29万5000円/月

支出:毎月の生活費=18万8000円

 住居費:0円
 食費:4万円
 水道代:5000円
 電気代:6000円
 ガス代:7000円
 固定電話代:3000円
 携帯電話代:9000円
 通信費(インターネット):0円
 保険料:5万2000円(民間+後期高齢者医療制度)
 医療費:1万円
 自動車関連費用:0円
 交通費:3000円
 衣料費:3000円
 日用品費:1万円
 趣味・娯楽費:3000円
 NHK・新聞・雑誌など:7000円
 その他:1万円
 使途不明金:2万円

貯蓄:10万7000円/月


1年間の特別支出 =17万円
・家族のイベント(誕生日のプレゼントなど):5万円
・旅行代:0円
・冠婚葬祭費:2万円
・税金(固定資産税など):10万円


【悩み】食費①

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宅配サービスを使うのは問題ない?
「カタログから欲しいものを選ぶので買い過ぎがない気がします」という食材の宅配。これって正解?

【悩み】食費②

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2人分で4万円の食費って平均的?
宅配に加え、スーパーも利用。「献立を決めてから買うので無駄遣いはないと思いますが、どうでしょうか?」

【悩み】サプリメント代

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習慣になっているけどこれって本当に必要?
「年に数回、まとめて安く買っていますが大きな出費です」というサプリ代。思い切ってやめるべき?

【悩み】携帯電話代

どうすればこれ以上安くなるか分からない
「娘の家族割に入れてもらい安く済ませています」というケータイ料金。これ以上下げることはできそう?

詳しい記事はこちら:月4万円の食費は高い? 安い? 読者の1か月家計診断/頑張らない節約術(2)

節約のコツは「頑張らない」にあり! ツラくないから続けやすい25の方法

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これからの節約は「頑張らない」がポイント。

実際に、生活のなかで実践できる節約術を荻原さんに教えてもらいました。

家族と協力すれば家計の
スリム化はカンタン!

暮らしにまつわる節約術を具体的に挙げていきます。

どれも決して難しくなく、スマホを活用するのも荻原さん流です。

「水道光熱費や通信費など、大きな固定費の改善は夫に任せるなど、夫婦で取り組むと協力意識が芽生え、節約だからといって家庭はギスギスしませんよ」(荻原さん)


"続く節約5つのキーワード"

①生活費を書き出す
家計を見える化すると改善しやすくなる

②携帯電話を活用
写真を撮って記録として使うと便利

③家族と協力する
二人三脚で節約に取り組むとグッと成功しやすくなる

④増やすことは考えない
失敗すると減るだけ守ることを最優先

⑤無理な節約は逆効果
ストレスのない方法が長続きする秘訣


【水道光熱費】小さな節約より大きな節約を
1.電気とガスはまとめて契約
2.電気の契約アンペア数を下げる
3.なんでもすぐに消さなくていい

水道光熱費は、つけっぱなしや流しっぱなしをやめるだけでは、大胆な節約になりません。

それよりも、電気とガスを1つの会社にまとめる「セット割」がお得になることがあります。

シミュレーションできるサイトで試算してみましょう。

電気は契約アンペア数を下げると料金が下がることも。

エアコンは頻繁につけたり消したりすると、電気代が高くなります。

詳しい記事はこちら:節約のコツは「頑張らない」にあり! ツラくないから続けやすい25の方法

年金、投資、タンス預金...。正しい? 間違い?「大人女性の10のお金習慣」

年金の繰り下げや投資、タンス預金...。普段から何げなくしている、お金にまつわる行動や習慣。それって正しいのでしょうか。


株式・不動産投資⇒×


得するとは限らない
不動産は予想外の出費も多い!

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よほど好きで腕に自信があり、リスクも許容できるなら構いませんが、そうでないなら株式や不動産投資はしないこと。不動産はローン金利など意外に費用がかかります。


クレジットカード⇒△


年会費無料のカード1枚で十分
リボ払いは絶対にしないこと

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ポイントやマイルがたまり人気ですが、持つなら年会費無料のもの1 枚で十分。また、支払いは基本的に1 回払いに。リボ払いは金利が高く決して選んではいけません。


スマホ決済⇒〇


ポイントがたまるサービスもあるが使い過ぎには注意すること

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タッチやQRコードで支払いができるのは便利です。ポイントがたまるサービスもあります。スマホを使っているならチャレンジするのはあり。ただし、使い過ぎは要注意!


積み立て投資⇒×


毎月の自動積み立ては金融機関の都合だと理解すること

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積み立て投資の仕組みは、金融機関の都合を押し付けているだけ。節税効果があるiDeCo も60 歳まではお金は引き出せず、手数料もかかります。預貯金の方が確実です。


リサイクル⇒〇


不要なものは捨てないで積極的にリサイクル

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ただ処分するのはもったいないので、リサイクルショップやフリーマーケットを活用すれば、思わぬ収入に。売り買いのコミュニケーションが楽しく、活力になることも。


ポイント⇒△


ためるポイントを絞り有効期限内に使い切る

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クレジットカードやTポイントなどの共通ポイント、店舗独自のサービスがありますが、ためるポイントは絞り込まないと忘れるだけ。ポイント目的に浪費しないように!

詳しい記事はこちら:年金、投資、タンス預金...。正しい? 間違い?「大人女性の10のお金習慣」/頑張らない節約術(4)

【まとめ読み】特集「頑張らない節約術」記事リスト

取材・文/大正谷成晴 撮影/関 大介 イラスト/木波本陽子

 

<教えてくれた人>
経済ジャーナリスト
荻原博子(おぎわら・ひろこ)さん
1954年、長野県生まれ。早くからデフレ経済の長期化を予測し、家計のスリム化や現金の重要さ、ローンの危うさを説き続ける。近著に『荻原博子の家計引きしめ術』(毎日新聞出版)など、著書多数。

この記事は『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報です。

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