
『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う"一生もの"の暮らし』 (深尾双葉/KADOKAWA)第1回【全8回】
YouTubeで夫婦二人暮らしの穏やかな日常を発信する、深尾双葉さん。その著書『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う"一生もの"の暮らし』(KADOKAWA)は、単なる片付け術の解説書ではありません。9週間という時間をかけ、住まいと心に溜まった「余分なもの」を少しずつ手放していくための優しいガイドブックです。年齢を重ねるごとに、持ち物も暮らしも「身軽」でありたいもの。本書は、無理に捨てることを強いるのではなく、「自分にとって何が大切か」を問い直すきっかけをくれます。今回はこの本の中から、「ほんとうの豊かさ」を見つめ直すためのヒントをご紹介します。
※本記事は深尾 双葉著の書籍『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う"一生もの"の暮らし』から一部抜粋・編集しました。

物への強い執着があった手放し前
物の手放しを始める理由は人それぞれですが、私の場合は「人生を変えたい」といった強い思いがあったわけではありません。身構えずに、心の赴くままにやってみたことが、うまくいく秘訣だったのかもしれないと今は感じています。
能登半島地震をきっかけに一時的に物への興味を失い、収集してきた器や古道具、家具などを次々と手放しました。ですが、もともと物への思いは強く、執着といってもいいほどの情熱を傾けてきました。
姉の影響もあり幼い頃からファッションが好きで、雑誌を見ながら「欲しい物リスト」を作り、洋服を見に出かけたりと、肝心の勉強はそっちのけで夢中になりました。当時から物を所有することに喜びを感じていたので、洋服の他にも、好きな雑誌やCD、雑貨などカテゴリーも問わずさまざまな物を集め続けていました。
大学卒業後に上京した時には、それらを十畳のアパートにすべて運び込みました。一人暮らしの心細さや寂しさを、愛着のある大量の物で紛らわしたかったのかもしれません。収集癖といってもいいほどの強い執着を持っていた私が、物を手放し始めるとは想像もしていませんでした。









