映画は心を解き放つ夢の時間 元宝塚トップスター・麻実れいさん

さまざまな分野で活躍する著名人が心に残るエンターテインメント作品とはどのようなものでしょうか? 今回は、舞台『OTHER DESERT CITIESアザー・デザート・シティーズ』に出演する、宝塚歌劇団で伝説的な大トップスターとして活躍後、日本演劇界で唯一無二の女優として輝き続ける麻実れいさんに伺いました。


私が映画を見ることは演劇の世界に向かう前の心を解き放つ夢の時間

華やかな容姿と凛とした雰囲気、圧倒的な演技力で、役者として輝き続ける麻実れいさん。舞台『OTHER DESERT CITIESアザー・デザート・シティーズ』では、夫と子どもと暮らす姉の家にやっかいになっている、シルダを演じます。

「シルダはどこか生き方が曲がってきている姉の変化を感じて"なぜ気づかないの?"と思っていることをズバズバ言います。それは無責任な言葉の数々ではないのね。愛する姉の家族の関係性を取り持ち、また正道に向けて"一回破壊させてから戻そう"といいますか...。シルダがいることで、何か濃い色をこのドラマの中に提供することができればと思っています。家族って、ずっと穏やかにいくわけではなく、いろいろな出来事やいさかいを乗り越えていくから面白い。そのあたりを感じていただけるのではないかと思いますし、舞台と客席との会話ができる作品じゃないかなと思います」

いつもさまざまな作品で人々に夢を与えている麻実さんがほっとリラックスできる時間は、映画を見ることだそう。「BSの番組表をチェックしてペンで囲っておき、録画しています(笑)。最近は『ひつじ村の兄弟』[1](2015年公開)という映画が素晴らしかった。40年もの間、絶交をしているおじいさん兄弟のお話で、最後は本当に命が寄り合っていく、そこが良かったですね。あと大ヒット中の実写映画『美女と野獣』は、曲も素晴らしく、夢のあるお話なので見たいですね。すてきな映画に出合うと、幸せだなという感じがしますよね」

麻実さんにとって映画は、演劇というハードな世界に向き合う前の、心を解き放つ大切な夢の時間なのかもしれません。

[1]『ひつじ村の兄弟』は2015年製作、アイスランド・デンマーク合作映画。第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリ受賞。

麻実れい(あさみ れい)
宝塚歌劇団で雪組トップスターとして活躍。1985年退団後は、翻訳劇など多くの話題作に出演。2006年に紫綬褒章など数々の賞ほか数々の賞を受賞。7月6日(木)から始まる舞台『OTHER DESERT CITIESアザー・デザート・シティーズ』に出演予定。
出演舞台の詳細は、公式ホームページ参照。


OtherDesertCities_cast.jpg『OTHER DESERT CITIESアザー・デザート・シティーズ』
〈東京公演〉

(期)7月6 日(木)~26 日(水)
(会) 東京芸術劇場シアターウエスト
(問) 梅田芸術劇場 0570-077-039
〈大阪公演〉
(期)7 月29 日(土)~31 日(月)
(会) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
(問)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 06-6377-3888

作:ジョン・ロビン・ベイツ
翻訳・台本:早船歌江子
演出:熊林弘高 
出演:寺島しのぶ、中村蒼、麻実れい、中嶋しゅう、佐藤オリエ
主催:ぴあ、梅田芸術劇場 
企画・制作: 梅田芸術劇場

長い間隠されてきた家族の秘密を、各々の政次観と個性を織り混ぜながら語られる、ワイエス家を舞台にした家族劇で、2010年オフ・ブロードウェイのリンカーン・センターでワールドプレミアを行い、翌年ブロードウェイで上演され、「ウィットに富んだ辛辣さで深く心を打つ傑作」と称賛された作品。日本を代表する豪華演技派俳優陣により、衝撃の舞台が幕を開ける。

公演HP http://www.umegei.com/other-desert-cities/

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