蒸し暑い季節、ハーブで作る飲み物はスッと一杯の涼風を運んでくれます。爽やかに喉を潤してくれる、そんなハーブを使った飲み物を、ハーバルセラピストの臼井治子さんにご紹介いただきました。
ハーブコーディアル
ハーブを砂糖で煮たり、シロップ漬けにしたエキスをハーブコーディアルといいます。イギリスの伝統的な飲み物で水や炭酸で希釈したり、ヨーグルトやアイスにかけてもおいしいです。
【材料(作りやすい分量)】
ミントの葉...1kg
砂糖...800g
水...1ℓ
【作り方】
鍋に材料を入れて火にかけ20~30分煮込む。冷めたらこして瓶に入れ、冷蔵庫へ。半年間保存可能。
ミントのブロックアイス
ミントは胃腸や肝臓、胆のうの働きを促進させます。そんなミントを使ったブロックアイスは、清涼感たっぷり。作り置きしておけばいろいろな飲み物が手軽にミントの風味に。
【材料】
ミント...適量(ローズやカモミールの花、センテッドゼラニウムなどもおすすめ)
【作り方】
製氷皿に水を半分ほど注ぎ、ハーブの花や葉を浮かべる。少し冷凍室で凍らせてから、製氷皿いっぱいに水をつぎ足し、再び凍らせる。
マローブルーティー
熱湯を注ぐと青い美しい色から紫色に変化し、レモンを入れるとピンクになることから「、夜明けのハーブティー」と呼ばれます。故モナコ王妃が好んだお茶です。咳や気管支炎などの呼吸器系の症状改善に効果的。
【材料】
マローブルー(ドライ)スプーン1杯※一人分
【作り方】
熱湯で浸出し、色が出たらカップに注ぐ。
レモングラスティー
レモングラスの生葉のお茶はドライよりも香りと味わいが深く、美味です。レモングラスには食欲不振や消化不良を改善する効果があります。
【材料】
レモングラスの葉(長さ約10cm)2~3本
【作り方】
レモングラスの葉をハサミで1cmほどに切ってポットに入れる。熱湯を注いでフタをして3~5分おいてからカップに注ぐ。
やさしく体をいたわってくれるハーブを使った飲み物。健康的に喉を潤せるのが嬉しいですね。
臼井治子さん
1953年、東京生まれ。日本女子大学家政学部家政理学科生物農芸(現理学部物質生命科学科)卒業。幼いころから父親と奥多摩を歩き、草花と親しむ。庭に山野草とともにハーブも多数植え、楽しんでいる。緑花文化士、ハーバルセラピスト、アロマテラピーアドバイザー、森林インストラクターとして幅広く活躍。