寒い日が続く2月にぴったりのベスト&スカートです。
「ベストにはキルト芯を重ねました。きもの地の丸い模様に合わせて、まあるく、
かわいくキルティングしています」と高橋さん。
少し前の言葉で言えば"綿入り"ベストですが、ボタンを留めたときににえりあきがふわりと浮くデザインは、新しくてとてもおしゃれ。直線ぬいだけでできるのでとても簡単です。
スカートは、きもの地を前で重ねた巻きスカート風の形。きものの身頃の下部分をほどかずに四角いままぬい合わせていますから、こちらも簡単! 裏地も一緒に使っているから、着心地も暖かです。
細身のスカートに組み合わせたのは、白いピーコート。
こんなふうに真っすぐなラインの上着を羽織るとスマートですね。
[キルティングのベスト]
ふわりと浮くえりあきと、大きなボタンがポイント。
使う布地の模様に沿ってちくちくキルティングした手ぬいの線もアクセントになります。
[巻きスカート風シンプルスカート]
重ねた前布の裾が歩みに合わせて揺れて、巻きスカートのように見えます。
ちらりとのぞいている赤い布地は、きものの裏地(八掛(はっかけ))。
[上下を合わせてコーディネート]
ベストとスカートとカジュアルに組み合わせてもすてき。
遊び着感覚で、スニーカーや明るい色のインナーを合わせて楽しんで。
*ベスト&スカートの作り方は、『毎日が発見』2018年2月号P114~117で紹介しています。
取材・文/飯田充代 撮影/中島繁樹
高橋恵美子(たかはし・えみこ)さん
1954年、東京・青山生まれ。初めて手作りする人のための、易しい手ぬいを提案し、昨年40周年を迎えた。「日本手ぬい普及協会」主宰。きものリフォームから洋服の手作りなどさまざまなテーマの著書は100冊以上。