マジックは手先が器用でなければできない? そんなことはありません! 器用でなくてもできるマジックはたくさんあります。
本連載ではそれほど難しくない技術で、かつ身近な日用品を道具として使うカンタンなマジックを紹介します。カンタンとはいえ、適切に演じれば「ウケる」こと間違いなし!のマジックばかりです。商談で、友人との集まりで、家族で、マジックを披露して、場を盛り上げる喜びを味わって! 各マジックの動画つき。
マジック13
あなたの心、読みます。ブックテスト
観客から2冊の文庫本を借ります。1冊を観客が持ち、もう1冊をマジシャンが持ちます。マジシャンの本をパラパラ弾いていってストップをかけ、そのページと同じページを観客の本でも開いてもらいます。そのページの最初に書いてある単語を、マジシャンは一切見ずに言い当てます。
●難易度・・・簡単
●演技時間・・・約3分
【用意するもの】
文庫本2冊
1「本を貸してください。これは私の知らない本ですね。あ、あともう1冊必要でした。お借りできますか?」
2「では、こちらの本を持っていてください。私の持っている本を弾いていきますので、好きなところでストップをかけてくださいね」
観客「ストップ!」
「...... 156ページです。では、そちらの本でも156ページを開いてください」
3「そのページの最初の単語をしっかり確認してくださいね。あなたの頭の中にあるその単語を読みます......。漢字かひらがなかで言うと、漢字が多いですか?......分かりました。その単語は『対人関係』ですね」
見事に当たっています。
このマジックのタネあかしはこちら。
自分でやってみたいかたは要チェック!
日向 大祐(ひゅうが・だいすけ)
マジックエアリスト。東京大学工学部卒、同学大学院環境学専攻修士。観客の目の前で見せるクロースアップマジックを中心に、会員制レストランや企業パーティー等で活躍。2009年、イギリスで開催された「Blackpool Magic Convention」にて優勝、日本人初の欧州チャンピオンに輝く。同年、マジックのオリンピック「FISM」日本代表。
(日向大介/KADOKAWA)
ちょっとした「タネと仕掛け」で絶対盛り上がる手品を21個収録。マジックを成功させるのに必要な「人の心をつかむコツ」などもしっかり解説。誰でもすぐに実践できます!