さらりと羽織るだけでとてもおしゃれ
いま、ファッション界で注目を浴びているロングカーディガン。街の洋服店では木綿やウール素材のものが売られていますが、ここでご紹介するのは、きもの地の銘仙。高橋さんが、既製品では味わえない絹の華やかさあふれる1枚を作ってくれました。柔らかな衿元、たっぷりとした袖、歩みに合わせて揺れる裾...。シンプルな形の中にたくさんの魅力が詰まっています。写真は、インナーをシンプルにしてロングカーディガンを際立たせたコーディネート。アクセサリーはきもの地の柄の1色を選んで合わせています。
きもの地を"まっすぐぬうだけ"でできあがります
作り方はとっても簡単。きものをほどいて、その身頃を"まっすぐ"ぬい合わせているだけです。衿は別に付けたものではなく、前身頃の端が自然にふわりと立ち上がるようにデザインされたもの。袖も"まっすぐ"ぬって付けました。
*作り方は『毎日が発見』11月号「きものリフォーム」で詳しく解説しています。
雰囲気を変えて楽しみましょう
ワンピースのように前を合わせて着てもすてき。ひと味違う衿の立ち上がりや、フィット感を味わえます。きものの裏地を外して1枚仕立てで作っているので、見た目もすっきり。着ているのを忘れてしまうくらい、着心地も軽やかです。
余った片袖でクラッチバッグもできました
洋装にも和装にも似合うクラッチバッグは、きものの袖を、裏地付きのまま袋状にぬい直したものです。ロングカーディガン同様、"まっすぐぬうだけ"の簡単リフォーム。入れ口の中央にぬい留めた帯留がチャームポイントです。
*作り方は『毎日が発見』11月号「きものリフォーム」で詳しく解説しています。
取材・構成・文/飯田充代 撮影/中島繁樹、今井安果里
1954年、東京青山生まれ。初めて手作りする人のための、易しい手ぬいを提案し40周年を迎えた。「日本手ぬい普及協会」主宰。きものリフォームから洋服の手作りまで、さまざまなテーマの著書は100冊以上。 手ぬいクラブホームページ http://www.tenuiclub.com