コミックエッセイ『ねことじいちゃん』が映画に! 監督の岩合光昭さんインタビュー

『毎日が発見』の本誌でもおなじみのコミッエッセイ『ねことじいちゃん』が映画になりました。監督は、動物写真家として著名な岩合光昭さん。以前から原作を読んでいたという岩合さんに、映画への思いをお聞きしました。

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猫と人とのいとしい時間が美しく流れる
大吉さんとタマさんの小さな島の物語

「島の人々や、猫とじいちゃんの暮らしがほのぼのとして、ゆっくり時間が流れていて。こんなふうに日本のどこかの島で、猫と老人が暮らしていけたら素晴らしいなと前から思っていたんです。忙しい方々に見ていただきたいと思いました」と、岩合監督。

主人公の大吉さんを演じるのは、立川志の輔さん。
「師匠以外に考えられませんでしたね。大吉さんは元校長先生。志の輔さんも学究肌のところがあるでしょう。髪形を横分けにして雰囲気を出してくれました」

そして、もう一人の主役が大吉さんと暮らす猫のタマ。演じるのは俳優猫のベーコンくん。
「ベーコンくんは、いままで出合った猫の中でも特別で、彼がいなかったらこの映画はできなかったと思いますね。こちらが望んでいる以上のことをしてくれるんです。1シーンごとに『すみません、お願いします』と丁寧にお願いして撮影しました」

 

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監督の岩合光昭さん

岩合さんは世界中で1万匹以上の猫に出合ってきました。
「好きになって一緒にいて何日か過ごしただけで、離れられなくなる猫もいて、そんなときは別れが本当につらいですね。猫って単なる魅力を超えた魔力を持つ存在だと思います」

ほとんど恋のようです。

「恋以上だと思いますね(笑)。年齢を重ねるほど、人には猫の微妙な動きを感じ取る余裕が生まれる気がします。若い頃は自分のことで必死ですが、年を取るにつれ、自分以外のこと、例えば風に舞う木の葉や朝露が輝いただけで感動すらしてしまう。
それこそが本当に"毎日が発見"なんじゃないかと思うんです。

"アフリカの水を飲んだ者は再びアフリカに帰る"という言葉がありますが、島の水で育った人と猫たちの豊かな暮らしを、この映画で感じていただけたらうれしいですね」

 

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『ねことじいちゃん』
2月22 日(金)全国ロードショー

監督:岩合光昭
原作:ねこまき(ミューズワーク)『ねことじいちゃん』(KADOKAWA刊)
脚本:坪田 文 
出演:立川志の輔、柴咲コウ、小林薫、田中裕子、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之 他
配給:クロックワークス
©2018「ねことじいちゃん」製作委員会


 

取材・文/多賀谷浩子

 

 

動物写真家

岩合光昭(いわごう・みつあき)さん

1950年生まれ、東京都出身。大学在学中に写真家であった父・岩合徳光(とくみつ)氏の助手として訪れたガラパゴス諸島に心奪われ動物写真家に。日本人で初めて『ナショナルジオグラフィック』の表紙を2度飾った。

この記事は『毎日が発見』2019年2月号に掲載の情報です。
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