映画「ピーター・ラビット」(2018年5月公開予定)
1月18日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、「ピーター・ラビット」の実写映画化を発表しました。ハリウッドでは初の映画化となり、日本での公開は5月を予定しているとのことです。
世界中で愛されているピーター・ラビットは、青いジャケットを着たうさぎのピーターが主役の物語。ビアトリクス・ポターという女性作家が書いた絵本で、なんと全世界110カ国(35カ国語)で発行された、シリーズ累計2億5000万部のベストセラーなのです。
日本におけるピーター・ラビットの歴史
このピーター・ラビットが、日本でもっとも盛り上がったのは80年代です。1980年~1990年まで、キユーピーマヨネーズがCMのイメージキャラクターに起用していました。そのため、当時のCMを観た、いまの40代以上の日本人には絶大な知名度を誇っているのですね。
「ピーター・ラビット」のキャラが描かれた瓶入りマヨネーズが今日まで販売されつづけている。
日本でのピーター・ラビットの登場自体はさらに古く、なんと1906年11月には雑誌に掲載されていました。日本向けにアレンジを加えた「お伽小説 悪戯な小兎」という作品で、これが、もっとも古い日本語訳であるとされています。
気になる映画のストーリーは?
肝心の映画のストーリーは、どのようになっているのでしょうか?
物語の舞台となるのは、豊かな自然に囲まれたイギリスの湖水地方で、うさぎのピーターと、自然を愛するビアという女性が暮らしています。そこに、ロンドンからトーマス・マグレガーという男性が引っ越してきたところから物語が始まります。
両親を亡くしたピーターは、心を許せる存在としてピアを慕っています。一方、マグレガーも、美しく純粋なビアに想いを抱きます。ピーターは、ピアを巡るライバル(?)となったマグレガーに、さまざまないたずらを仕掛けて都会に追い返そうとします。マグレガーも負けじと、ピーターに大人気ない反撃をします。そんな1人と1匹をピアが暖かく見守る、楽しい毎日を過ごしていましたが、あるできごとをきっかけに、マグレガーがロンドンに戻ることになってしまい......?
かわいらしいピーターが、どんな活躍(いたずら?)を見せるのか、子供から大人まで楽しめる作品になりそうですね!
監督やスタッフもチェック!
映画好きなら、制作スタッフも気になるところですよね。この「ピーター・ラビット」の監督を務めるのは、ウィル・グラック。『ANNIE/アニー』『ステイ・フレンズ』などで、洗練されたコメディセンスとエッジの利いたサントラ選曲で定評のある監督です。
出演者もチェックしてみましょう。ビアを演じるのは、『ANNIE/アニー』『X-MEN:アポカリプス』のローズ・バーン。マグレガーを演じるのは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のハックス将軍や『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』で主演をつとめた、ドーナル・グリーソンです。ピーターとその仲間たちは、CGでかわいらしくリアルに描かれます。
実績あるすばらしいスタッフと、CGでリアルに表現されたピーターに、期待がぐっと高まりますね! ピーター・ラビット好きにとって、思い出の1作になることは間違いなさそうです。5月の公開まで、楽しみに待っていてください。
文/今野菜美