『75歳、心が弾めば人生は楽しい』 (江面旨美/KADOKAWA)第4回【全8回】
「若く見えるより、元気に見えるほうが得だなって思う」と話すのは、umamibags(ウマミバッグ)クリエーターの江面 旨美さん。デザインし、縫製し、個展で販売する...という流れを75歳の現在までひとりで続けてきた彼女が、日々大切にしているのは「心が弾む」ことです。書籍『75歳、心が弾めば人生は楽しい』(KADOKAWA)には、彼女のさりげなくオシャレなファッションをはじめ、心の静穏をもたらすインテリア、自身の健康、家族、付き合いなど、ライフスタイルのすべてが詰まっています。そこにつづられた言葉から、年齢を重ねても心豊かに生きるヒントが得られるはずです。
※本記事は江面旨美著の書籍『75歳、心が弾めば人生は楽しい』から一部抜粋・編集しました。
すっきり機能的な収納術
生きていると、ものは増えていきます。でも、収納場所は増やせません。収納場所はここと決めてルールを守り、もののほうを買い控えたり処分したりして、帳尻を合わせる暮らしです。
家が狭いので、わが家の収納はパズルのようです。限られたスペースのどこに何をどう収納するか、とっ散らからず出し入れ便利で、かつ乱雑に見えない収納に知恵を散々絞りました。
リフォーム時にしつらえた、居間と工房の仕切りを兼ねたオープンキャビネット。何の装飾性もない白く塗った棚ですが、本やCDを収めてそれが整然と見えるように、本はカバーの色別に分類し、オブジェなどの飾り物は白を中心にして、色彩のあるものは避けています。色が増えると視覚的にごちゃごちゃして、乱雑に見えてしまうから。ここには、液晶の小型テレビも置いています。
キッチンの収納棚も白く塗り、背面をリビング側に向けて仕切っています。日常的に使うサプリメントや細々とした雑貨、そしてお化粧もここでちゃちゃっとすることが多いので、化粧品もボックスに入れて収納しています。収納は、百均、無印良品が大活躍です!
玄関を入ってすぐの天井まで届く収納棚も、もとは木製だったものを白く塗りました。ほとんど壁と一体化しています。15個のスペースに、サイズ違いのボックスを組み合わせてはめ込むセミオーダータイプ。カテゴリーや使う頻度で場所を決めています。生活用品は、あちこちに分散させなければ、このくらいのスペースで十分整理整頓できます。ワンコーナーにまとめ、収納ボックスの規格をそろえて、隙間を作らずピチッとはめ込むなども、空間を無駄にせず、すっきり見せる方法です。