『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』 (萩野祐子/KADOKAWA)第3回【全10回】
女優・タレント・アスリートらがこぞって指名する人気管理栄養士、萩野祐子さん。その初めての著書『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』(KADOKAWA)では、40代、50代からでも理想の体になれる、"食べるほどキレイになる"食事法をたっぷり紹介しています。 今回はこの本の中から、「どんな美容法より効くのは噛むこと」「キレイになる黄金比は『ご飯:おかず=6:4』」といった、目からウロコが落ちるようなメソッドの数々をご紹介します。 食事は毎日、そして一生続くこと。「何を」「どう」食べるかちょっと見直して、一生モノのキレイと健康を手に入れましょう!
※本記事は萩野 祐子著の書籍『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』から一部抜粋・編集しました。
唾液は"無料の美容液"。嚙んで若返りホルモンを出す
「唾液は美容液です」とお伝えすると、驚かれることがありますがこれはまぎれもない事実です。
これまで、嚙むことがダイエットのサポートをするお話をしましたが、じつは美容にも直結しています。よく嚙むことは、年齢とともにエイジングしていく私たちの体にブレーキをかける働きがあるといわれているのです。
嚙むこととアンチエイジングの関係をひもとく鍵はパロチンと呼ばれる若返りホルモンにあります。パロチンは成長ホルモンの一種。成長ホルモンは、成長期だけでなく大人になってからも分泌されます。代謝を促進したり、壊れた細胞を寝ている間に修復したりする働きがあるとされる、私たちにとってなくてはならない物質です。
パロチンのおかげで肌や髪が老化するスピードがゆるやかになるともいわれています。パロチンが肌の代謝をうながす働きをすれば、新陳代謝も進むので、肌が生まれ変わるサイクルもスムーズになって美肌へと導かれることになるのです。
そんなふうにアンチエイジングの心強い味方になるパロチンは、よく嚙むことで分泌される唾液の中に含まれています。しっかり嚙んで唾液をたくさん出せば効果的にアンチエイジングにつながることが、唾液が美容液にたとえられる理由です。
唾液をたくさん分泌させる食べ方のひとつに、「嚙み応えのある食べものを食べる」という方法もあります。ゴボウやレンコン、コンニャクといった嚙み応えのある食べものを味噌汁に入れてご飯と一緒に食べれば、いつも以上にしっかり嚙んで食べることができるようになります。ご飯に雑穀を混ぜて、粒やかたさの変化によって嚙む回数を増やすのも効果的です。
そのほか、食事中に水やお茶を飲まないこともポイントです。食べものと水分が口のなかで一緒になると、それほど嚙まなくても飲み込めてしまうからです。せっかく分泌された消化酵素を水分で薄めることで、その働きを弱めないためにも、なるべく食事中に水やお茶を飲むことは控えましょう。