『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』 (萩野祐子/KADOKAWA)第2回【全10回】
女優・タレント・アスリートらがこぞって指名する人気管理栄養士、萩野祐子さん。その初めての著書『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』(KADOKAWA)では、40代、50代からでも理想の体になれる、"食べるほどキレイになる"食事法をたっぷり紹介しています。 今回はこの本の中から、「どんな美容法より効くのは噛むこと」「キレイになる黄金比は『ご飯:おかず=6:4』」といった、目からウロコが落ちるようなメソッドの数々をご紹介します。 食事は毎日、そして一生続くこと。「何を」「どう」食べるかちょっと見直して、一生モノのキレイと健康を手に入れましょう!
※本記事は萩野 祐子著の書籍『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』から一部抜粋・編集しました。
「ひと口目は100回、ふた口目は30回」は究極の胃腸のエクササイズ
よく嚙む目安は「ひと口目は100回、ふた口目は30回」という回数です。
よく嚙むことのメリットはたくさんありすぎて、デメリットのほうが思いつかないくらいですが、ダイエットという視点で考えると「よく嚙むことは胃腸のエクササイズになる」ということもあります。
私たちが食べものを口にしてよく嚙みはじめると、口の中から感覚情報が脳に送られ、胃腸の働きが活発になります。胃腸はほぼ筋肉でできていますから、よく嚙むことは胃腸を筋トレしているのと同じこと。嚙んで食べれば胃腸のエクササイズになります。朝の食欲がないときも、嚙むことが胃腸のウォーミングアップになります。
私たちが体を動かすエクササイズをするときに体が熱くなってエネルギーを消費することでダイエットになるように、よく嚙んで食べると体の内側でもエクササイズが行われてエネルギーが消費されることになります。
定期的に適度な運動をすることがやせることにつながるのなら、1日3回よく嚙んで食事をすることも内臓を使ったエクササイズともいえます。胃腸は自分の意思で動かせない分、食事の時間を活用してよく嚙むことが必要になるのです。
ダイエットの視点から見た、よく嚙むことにはもうひとつ大事なメリットがあります。便通がよくなる効果が期待できる、ということです。
よく嚙まずに食べものを飲み込むと、食べたものの分解に時間がかかり、胃腸にとっては負担が大きくなります。消化をうながすためには、よく嚙んで食べたものを細かくしてから胃腸へ送り込むことが大事。それと同時に、よく嚙むときに分泌される消化酵素を含んだ消化液の働きも消化吸収をサポートするので、本来の胃腸の働きをうながし、お通じを整えることにつながるのです。
「ひと口目は100回、ふた口目は30回」は慣れないうちはハードルの高さを感じるかもしれませんが、嚙むたびにキレイになるのは間違いありません。ぜひ次の食事から実践してみましょう。