「未病」を治せば「病気」にならない! 9割の病気は自分で治せる(1)【連載】

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毎週水・木曜更新

健康であるためにはどうしたらいいのか? セルフメディケーションの時代と言われる今、私たちもそれなりの健康常識は身につけておく必要があります。
病気というものをどうとらえるか、医者との付き合い方、 病気にならない考え方――。ほかにも、食事の摂り方、ストレスの対処の仕方、あるいはダイエットを成功させるコツな ど、明るく元気に毎日を過ごしてもらえる有益な情報を連載でお届けします。今の生活をもう一度見直し、自己治癒力を高めるスキルを学びませんか?

 

「攻め」の中医、「守り」の西洋医学

健康に戻るか、病に陥るか―。その分岐点は、中国の伝統医学である「中医」の、「未 病」というキーワードによって説明することができます。 未病とは、「恒常性が崩れかけ、そのままほうっておけば完全に崩れてしまうような危うい状態」を指します。「未病」を軸に体の状態を要約すると、次のように分類できます。

状態1:恒常性が健全に保たれている状態...健康
状態2:恒常性が崩れかけている状態...未病
状態3:恒常性が崩れ、そのままでは元に戻らなくなり、悪化している状態...病気

ただし、それぞれの間にはっきりした境界はなく、連続的に移行しているのが実態です。

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中医で「未病」と診断されるのは、検査で明らかな異常がなく、明らかな症状もないが、 少し調子の悪い状態で、病気になる前段階の心身の微妙な変化を指します。この大事な変わり目を早急にとらえ、速やかに改善を図れば、未然に発病を阻止することができます。 つまり、病気になるのを防ぐことができるのです。 中国には「上工治未病」(上工は未病を治す)という古い言葉があります。

「上工」とは本物の医者のことで、本物の医者は未病の段階で異常を察知し、速やかに対 処するものだ、という意味です。 一方、西洋医学では、検査で異常が発見されるか、明らかな症状が出るようになるまで は病気とは見なさず、治療の対象にもなりません。発病してはじめて治療が開始されます。 たとえるなら、西洋医学は火事が発生してから対処しようという考え方、中医は火事を 未然に防ぐという考え方なのです。もっとも、 火事になれば火の勢いを抑えなくてはいけませんから、西洋医学も必要です。

しかし、中医のように、未病の段階で微細 な異常を的確に察知し、自己治癒力を高めて 早く対処するという考えは重要です。待つ〞 のが西洋医学ならば、重篤な病には悠長すぎる考えと言えます。それに対し、事前に対処 する中医は〝攻め〞の考え方と言えると思います。

岡本 裕先生(おかもと・ゆたか)
1957年大阪生まれ。e-クリニック医師。大阪大学医学部、同大学院卒業。卒業後12年あまり、大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センターにて、主として悪性腫瘍(がん)の臨床、研究にいそしむ。著書に『9割の病気は自分で治せる』『9割の病気は自分で治せる2【病院とのつき合い方編】』『9割の病気は自分で治せる【ストレスとのつき合い方編】』(以上、KADOKAWA)、『22世紀。病院がなくなる日』(飛鳥新社)など多数。

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「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」
(岡本 裕/KADOKAWA)

文庫で大好評を博したベストセラー『9割の病気は自分で治せる』3部作のエッセンスを抽出し、読みやすく再構成したベスト版。自分の力で健康を保つための考え方&方法が満載です。

この記事は書籍「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」からの抜粋です。
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