みそや漬物など発酵食品は一度にたくさんの量を仕込むイメージですが、「ポリ袋を使えば、手軽に少量を作ることができますよ」と料理研究家の荻野恭子さん。
「使い切りやすい量ですし、冷蔵庫にそのまま入れられて保存もラク。足りなくなったらすぐ仕込めますよ」
栄養満点の乾物をさらにパワーアップしてくれる「干ししいたけの乳酸発酵漬け」。乾物を戻す手間が省けるだけでなく、うま味が出ている漬け汁は料理の味付けにも活用できます。しいたけのうま味たっぷりの卵とじレシピをご紹介します。
「しいたけとせりの卵とじ」
シンプルな卵とじは「一品足りない...!」というときにもささっと作れて活躍します。
材料( 2人分)
干ししいたけの乳酸発酵漬け...1/2カップ
せり...1束
卵...2個
煮汁
乳酸発酵漬けの漬け汁...1/2カップ
酒...大さじ1
みりん...大さじ1
作り方
1. せりはざく切りにする。卵は溶きほぐす。
2. 鍋に煮汁の材料と、干ししいたけの乳酸発酵漬けの汁けを軽くきって入れ、中火にかける。
3 煮立ったらせりを加えてざっと混ぜ、卵を回し入れる。ふたをして約30秒おいたら器に盛る。
取材・文/岸上佳緒里 撮影/千葉 充
<教えてくれた人>
荻野恭子(おぎの・きょうこ)さん
荻野恭子(おぎの・きょうこ)さん
料理研究家、栄養士。1954年、東京都生まれ。女子栄養短期大学卒業。これまでに世界50カ国以上を訪れ、食文化の研究を続けている。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』、『「乳酸発酵漬け」の作りおき』(共に文化出版局)など。