何をしていても気になってしまい、イライラの種にもなる"鼻づまり"。風邪やちくのう症など原因はさまざまですが、この時期は花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、"鼻づまり"の仕組みと専門医が教える"新・鼻うがい"を紹介します。
鼻づまりの原因は"点鼻薬"!?
2016年放送の「ためしてガッテン」(NHK)では、"鼻づまり"が特集されました。そもそも"鼻づまり"は、鼻が24時間働き続けるために起こるもの。腫れることで空気の通りを減らし、右と左が交互に休憩をとっています。基本的に、"鼻づまり"は鼻が正常に機能している証拠。
しかし風邪や花粉症、ハウスダストやちくのう症は本当に息苦しい鼻づまりを引き起こします。対処法としては点鼻薬がメジャーですが、実は意外な落とし穴があるのだそう。
番組のVTRには、長年鼻づまりに苦しんでいたという一般の女性が登場しました。熟睡することができず、夜だけでティッシュペーパーを3日で1箱消費するほどの重症。病院で診断を受けたところ、鼻づまりの原因は"点鼻薬の使いすぎ"でした。
点鼻薬に入っている「血管収縮剤」には即効性があるものの、その効果は一時的。使いすぎると血流が悪くなり、余計に腫れてしまうことも。用法・容量をしっかり守ることが、長期的な改善に繋がります。視聴者からも「点鼻薬が手放せなくなってたけど、控えないと...」「楽になってる気がしてたけど逆効果だったのか...」と驚きの声が。
専門医が教える"新・鼻うがい"
番組には、東京慈恵会医科大学の鴻信義先生が登場。簡単で痛くない"新・鼻うがい"をレクチャーしてくれました。用意するものは0.9%の生理食塩水(水200mlに塩およそ2g)と、ノズルの先が丸いタイプの水を噴射する容器。生理食塩水の温度は、人間の体温に近い37℃にしておくのがポイント。やり方としては、ノズルを鼻筋に沿わせて、少し上向きにして鼻の穴に入れます。つぎに顔を下へ傾けて、水を噴射。このとき、鼻の奥に水が入らないように「あ~」と声を出し続けましょう。最後に、ティッシュで優しく鼻をかんで鼻の中に残った水を出し切ったら完了。
この鼻うがいは都内にある鼻専門の病院で、実際に教えられている方法です。番組のインタビューには、鼻づまりのせいで熟睡できなかったという女の子が登場。"新・鼻うがい"を3日ほど試すと、ぐっすり眠れるようになりました。お母さんも「こんな簡単なことで、こんなに変わるんだ」と驚きの表情。ネット上では「簡単そうだし、効果があるなら実践してみたい!」「鼻うがいって痛いイメージがあったけど、これなら大丈夫かも」といった声があがりました。
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専門医お墨付きの"新・鼻うがい"を実践して、鼻づまりの悩みを改善してみては?