ズキン、ズキン...月1、2回激しい頭痛に襲われます。これって病気?/高谷典秀先生「なんでも健康相談」

pixta_21730609_S.jpgあなたの身体のお悩みに医療法人社団同友会理事長高谷典秀先生が答える「なんでも健康相談」。今回はこんなお悩みに答えます。

 


激しい頭痛に悩まされています

64歳の女性です。若い頃から苦しんでいるのですが、月に1~2回、激しい頭痛に悩まされています。

朝、目覚めた時に痛みを感じ、家事を始めると、どんどん痛みが激しくなります。体を動かしたり、頭を振ったりすると、ズキン、ズキンと、こめかみの辺りが痛み、なにもやる気が起きなくなってしまうのです。

市販の頭痛薬を飲むと少し楽になりますが、完全には治らないようで、何週間か後にはまた再発してしまいます。

主人は精神的なものだろうというのですが、亡くなった母も頭痛に悩んでいましたので、遺伝なのかとも思います。治療法はあるのでしょうか。

  

女性に多い片頭痛。ストレス、高血圧が原因も

今回は頭痛に悩まされているという方からのご相談です。若い頃からお悩みということで、とても大変かと思います。

頭痛には様々な原因があり、その原因によって対処法も全く異なるものですが、まず一番心配されるのは、脳の病気が原因でないか、ということです。たとえば脳腫瘍であるとか、脳出血だとか、そういった命にかかわるような病気の心配もあるのです。

くも膜下出血を例にすると、突然強い痛みに襲われて、そのまま命を落とすということがある一方で、その前兆としては、今までに経験したことのないような頭痛が起こります。このような場合には、脳の病気がないかどうか、必ずMRIやCTで頭を撮影し、チェックしてください。

一方で、今回のご相談のように、以前から同じ種類の頭痛に悩まされているという場合には、重篤な脳の病気というのは考えにくいです。可能性として一番考えられるのは、医学的に慢性頭痛と呼ばれる種類の頭痛です。

慢性頭痛の中でも良く知られているのが片頭痛です。特徴としては、女性に多く、その名のとおり、頭の片側が脈に合わせてズキン、ズキンと痛みます。痛みは数時間から3日くらい持続することもあり、頭痛以外の症状として、吐き気をもよおしたり、音や光りの刺激に対して敏感になるということもあります。

それ以外にも、ストレスなどが原因となり、頭全体が締め付けられるように痛む、緊張型頭痛というものもあります。片方頭痛と違い男性に多く見られ、頭痛とともに、眼の疲れ、耳鳴り、肩こりなどが見られることがあります。

その他に見逃されがちなものとして、高血圧による頭痛が挙げられます。後頭部が全体的に重く痛むような症状が多いようです。このような場合は、血圧を下げることで良くなりますので、日頃の血圧のコントロールが必要となります。

あなたの場合、こめかみの辺りが傷むということで、片頭痛である可能性が高いです。片頭痛は、とくに遺伝するというものではありません。治療法としては、対処療法になりますが、頭痛の発作が起きたその都度、薬を飲むというのが一般的な方法です。市販されている薬は消炎鎮痛剤の類の薬ですが、病院で処方される薬には、その他様々なタイプの頭痛を抑えるものもあります。

また、頻繁に発作が起こるような方には、発作予防のために、日常的に継続して薬を飲んだほうがよい場合もあります。痛みがひどかったり、頻繁に発作が起きるようであれば、頭痛外来というものもありますので、一度専門医に見てもらい、そのような薬を利用してみるのも良いと思います。(日本老友新聞)

※そのほかの「高谷典秀先生「なんでも健康相談」」はこちら。

 

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高谷 典秀 先生(たかや・のりひで)

医療法人社団同友会 理事長。順天堂大学循環器内科非常勤講師。日本人間ドック健診協会 理事。学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授。

著書に『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』(株式会社法研)など。

この記事は『日本老友新聞』に掲載の情報です。
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