健康、医療、食を中心にさまざまな「常識のウソ」に挑戦している医療ジャーナリストの船瀬俊介氏が、またまた世間を騒然とさせる"新常識"を発表しました。1回10秒を10セット、お尻をキュッとしめるだけで健康で若々しく、おまけにポジティブにもなれるという、その名も「お尻しめ健康法」です。
体験者の多くが「風邪をひきにくくなった」「実年齢よりも若く見られるようになった」などの効果を実感し、医学的にも実証されているというこの健康法のノウハウを、書籍『元気になりたきゃ、お尻をしめなさい』から学びましょう。
超簡単!1日3分の"お尻の筋トレ"で心身ともに元気に
まずは、初心者でも正しい「お尻しめ」ができる、基本の方法をご紹介。時間はわずか3分ほど、特別な道具や広いスペースも必要ないので、とってもお手軽です。
HOW TO お尻しめの基本
① 背筋を伸ばして、床の上であぐらをかく
② 手のひらを上に向け、ひざの上において目を閉じる
③ 息を吐きながらお尻しめを10回セット行なう
ゆっくりと息を吐きながら、おなかの中に肛門を吸い上げるようなイメージでお尻をしめることがうまくいくコツだそう。感覚さえつかめれば、あぐらのポーズでなく、椅子に座った状態や立ったままでも、簡単にできるようになると船瀬氏。仕事や家事の合間、電車やバスでの移動時間など、ちょっとしたスキマ時間も有効活用できそうですね。
次は、「お尻しめ」をすることで私たちの身体はどう変わるのか、書籍の内容を具体的に見てみましょう。
1. 体のエンジンパワーが上がる
お尻をしめると、腰やおなか、背中などにも力が入ります。これは筋トレをしているのと同じことなのだそう。筋肉は体の各部位を動かすエンジンのようなものなので、筋肉が増えてエンジンパワーが大きくなれば、内臓の働きや血液を押し出す力もアップし、血行がよくなって疲れにくい元気な体でいられるといいます。
2. 若返り物質が分泌される
下半身の筋肉が活性化されると、マイオカインという物質が分泌されます。マイオカインは、骨力の強化、がんの抑制のほか、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果を発揮する、と紹介されています。さらに肌をツヤツヤに、体を若々しく保つ働きがあり、別名「若返り物質」とも呼ばれているそうです!
3. 副交感神経が優位になる
お尻をしめるときは自然と呼吸が深くなるので、丹田(おへそと肛門の中間あたりで、身体の中心部、重心点とされる)に意識が向き、交感神経から副交感神経へのスムーズなシフトが可能になると船瀬氏。気持ちが静まり、リラックスできるというわけです。これを習慣化すれば、ストレスが軽減され、前向きな気持ちでいられるとのことです。
心身ともに元気になれるなんて、まさにいいことずくめですね! 「お尻しめ」を実践して約1週間でこのような効用が実感できるようになるとのことなので、なかなか結果が出なくて挫折......という心配もなさそうです。
文/寺田きなこ
(船瀬俊介/日本文芸社)
1日10回お尻をしめるだけ! 人気医療ジャーナリストが「お尻しめ」の実践法を公開。疲れない、若々しくなる、背筋がシャキッとする、腰痛が軽減する、寝たきりにならないなど、20の効用と体の専門家11人の実証エピソードも収録されています。