豆乳ヨーグルトは植物性乳酸菌の発酵食品。植物性の乳酸菌は動物性よりも酸に強く、腸に届きやすいとも言われます。便秘の改善のほか花粉症の予防、改善にも効く豆乳ヨーグルトを日々の食生活に上手に取り入れましょう。今回は、前回作成した豆乳ヨーグルトの種菌を
使って豆乳ヨーグルトを作ります。
種菌を使って豆乳ヨーグルトを作ります
材料(出来上がり560㎖分)
種菌...60g
豆乳...500㎖
1.豆乳を耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで3分加熱し、乳酸菌が繁殖しやすい温度帯の40℃前後に温める。
2.1に種菌を加えて混ぜ、ふたをして、常温で発酵させる。
3.冬は2時間、夏は1時間ほどでとろりとしてきたら出来上がり。
保存期間
冷蔵で1週間、冷凍で2ヶ月
豆乳ヨーグルトQ&A
Q.種菌とはどういうものですか?
A.豆乳ヨーグルトを作るための、スターターに用いる植物性乳酸菌のことで、発芽玄米と豆乳で作ります。
Q.種菌が発酵し過ぎたときは?
A.種菌作りの間に外出し、戻ったらふたが飛んで、過発酵になっていた場合でも、大丈夫です。すぐ、ミキサーにかけて冷蔵保存をしてください。
Q.種菌は食べられますか?健康効果は?
A.食べられます。種菌は実は豆乳ヨーグルトの3倍の健康効果を持っています。1日大さじ1を摂取すると、豆乳ヨーグルトの1日摂取量50gに匹敵する効果を得ることができます。
Q.種菌、ヨーグルト作りで気をつけることは?
A.発酵させる間は雑菌が入らないことが大事です。容器は熱湯で洗って(食洗機でもよい)、完全に乾燥したものを使ってください。
Q.豆乳はどんな種類でもよいのでしょうか?
A.コーヒーなど味がついていなければ、無調製(整)豆乳でも調製(整)豆乳でも大丈夫です。今回は大豆固形分7%の、市販では薄い豆乳を使っています。
<教えてくれた人>
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康長寿の延伸を図る研究に関与する同大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」で50万点の資料が一般公開されている。