「海外旅行」と「読書」は自己治癒力を高めてくれる!/9割の病気は自分で治せる!【連載】

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健康であるためにはどうしたらいいのか? セルフメディケーションの時代と言われる今、私たちもそれなりの健康常識は身につけておく必要があります。
病気というものをどうとらえるか、医者との付き合い方、 病気にならない考え方――。ほかにも、食事の摂り方、ストレスの対処の仕方、あるいはダイエットを成功させるコツな ど、明るく元気に毎日を過ごしてもらえる有益な情報を連載でお届けします。今の生活をもう一度見直し、自己治癒力を高めるスキルを学びませんか?

 

異時空間への旅立ちが価値観を変え、体を変える

海外旅行と読書、この2つも自己治癒力を有意に高めてくれます。それはリンパ球数の増加や、がん患者さんの予後追跡調査などで確認ずみです。

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海外旅行も読書も、時空を短期間で超え、価値観を変える格好の方法です。人が感動やカルチャーショックを受け、それがその人の考え方や生き方に変容を与えるほどのものであればあるほど、リンパ球数は増加するようです。すなわち、自己治癒力が有意に高まると、僕は考えています。このような事実を踏まえて、がん患者さんにはもちろん、慢性疾患の方、あるいはストレス負荷の多い方には、読書や海外旅行をお勧めしています。

僕の友人や知人の例を挙げてみましょう。この50代の男性は、恐ろしいぐらい多忙な人で、旅行や読書を楽しむ時間もありません。さらに、数年前に高血圧と糖尿病と診断され、降圧剤と血糖降下剤を真面目に服用していました。そんな彼を、僕は自分が中国へ出張する際、ちょっとした理由から強引に連れて行きました。帰国後の彼は、明らかに以前と違っていました。相変わらず多忙ですが、「時間がない」という口癖は消え、その後も何度か海外に出かけているようなのです。また、服用していた高血圧や糖尿病の薬も、徐々にのまなくてよくなったとのことでした。

ひどいアトピー性皮膚炎に悩んでいた40代の女性も、仕事人間で遊びのない生活を送っていました。相談に見えたときに海外旅行を勧めたところ、ちょうど友人からの誘いもあり、バリ島へ行ったそうです。そこが気に入った彼女は、その後何回も通うようになり、気づいたら20年来の症状が改善し、ステロイド薬からも離脱できました。

慢性的な疾患を抱えている方は、その根本に何かしらストレス負荷があるように思われます。それは本人でも気づきにくい部分だと思いますが、価値観の変化がそれを示唆してくれるのかもしれません。おそらく能動的な内面の変化が、身体環境を変えるのではないかと推察しています。

いずれにしても、異時空への旅立ちが自己治癒力を著明に高めるのは確かです。これを活用しない手はありません。

岡本 裕先生(おかもと・ゆたか)
1957年大阪生まれ。e-クリニック医師。大阪大学医学部、同大学院卒業。卒業後12年あまり、大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センターにて、主として悪性腫瘍(がん)の臨床、研究にいそしむ。著書に『9割の病気は自分で治せる』『9割の病気は自分で治せる2【病院とのつき合い方編】』『9割の病気は自分で治せる【ストレスとのつき合い方編】』(以上、KADOKAWA)、『22世紀。病院がなくなる日』(飛鳥新社)など多数。

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「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」
(岡本 裕/KADOKAWA)

文庫で大好評を博したベストセラー『9割の病気は自分で治せる』3部作のエッセンスを抽出し、読みやすく再構成したベスト版。自分の力で健康を保つための考え方&方法が満載です。

この記事は書籍「カラー版 図解 9割。の病気は自分で治せる」(KADOKAWA)からの抜粋です
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