出来合いのコロッケ、とんかつはNG! 酸化した植物油の摂取で老化が進行する/9割の病気は自分で治せる!(24)【連載】

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健康であるためにはどうしたらいいのか? セルフメディケーションの時代と言われる今、私たちもそれなりの健康常識は身につけておく必要があります。

病気というものをどうとらえるか、医者との付き合い方、 病気にならない考え方――。ほかにも、食事の摂り方、ストレスの対処の仕方、あるいはダイエットを成功させるコツな ど、明るく元気に毎日を過ごしてもらえる有益な情報を連載でお届けします。今の生活をもう一度見直し、自己治癒力を高めるスキルを学びませんか?

リノール酸を多く含む油の摂取は控え目に

厚生労働省が1歳以上の国民9803人を対象に行なった国民健康・栄養調査によると、2009年の1人1日あたりの植物油の消費量は、平均で53.6gでした。

この数字をエネルギー量に換算すると、油脂は1gあたり9㎉なので、482㎉のエネルギーを脂質から取っていることになります。

一方、日本人に許容される1日の脂質量は、総エネルギー量の20〜25%までですから、必要以上に脂質を取りすぎていることがわかります。

油は、時間の経過とともに酸化が進み、劣化します。酸化の原因は、空気との接触、光、高温、鉄や銅などの金属、酵素などです。そのため、食用油を保管するときは冷暗所に置くようにします。調理に使った油を保存するなら、油カスを取り除いてからキャップつきのビンなどに移すと、酸化防止に役立つそうです。

食用油の取り扱いに注意が必要なのは、酸化した油からできる「過酸化脂質」という物質に毒性があるからです。過酸化脂質を多く含む食べ物を口にしても、腸官からの吸収率は低いとされていますが、動物実験では、酸化した大豆油を大量に投与されたハムスターの膵臓と肝臓の細胞(DNA)がダメージを受けたという報告もあります。つまり、細胞が傷つき、発がんの原因になるおそれがあるのです。

体内の過酸化脂質は、コレステロールなど体内に存在する脂質が活性酸素によって酸化されたときにもできます。ですから、酸化した食べ物を口にすると、そのぶんだけ体内の過酸化脂質も増えるわけです。

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市販の揚げ物総菜や、自宅の調理でよく使われる大豆油、コーン油、サラダ油(調合油)などに多く含まれるリノール酸を摂りすぎると、リノール酸から合成されるアラキドン酸という物質が増え、アトピー性皮膚炎や花粉症が悪化することが知られています。

リノール酸が、乳がんや肺がん(腺がん)を促進させるという動物実験の報告もありますから、取り過ぎには十分注意してください。

岡本 裕先生(おかもと・ゆたか)
1957年大阪生まれ。e-クリニック医師。大阪大学医学部、同大学院卒業。卒業後12年あまり、大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センターにて、主として悪性腫瘍(がん)の臨床、研究にいそしむ。著書に『9割の病気は自分で治せる』『9割の病気は自分で治せる2【病院とのつき合い方編】』『9割の病気は自分で治せる【ストレスとのつき合い方編】』(以上、KADOKAWA)、『22世紀。病院がなくなる日』(飛鳥新社)など多数。

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「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」
(岡本 裕/KADOKAWA)

文庫で大好評を博したベストセラー『9割の病気は自分で治せる』3部作のエッセンスを抽出し、読みやすく再構成したベスト版。自分の力で健康を保つための考え方&方法が満載です。

この記事は書籍「カラー版 図解 9割の病気は自分で治せる」(KADOKAWA)からの抜粋です。
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