「定年間際に知った夫の浮気」立木ミサの夫婦の相談室

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隣の芝生は青く見える......と思っていたら、意外とうちの芝生のほうが青いのではないか!? 「そうそう、そうなのよ」とうなずきたくなる相談から、驚き、びっくりな悩みまで、いろいろあります夫婦って。

定年後の夫婦問題はもとより、子ども世代や孫世代にリアルに起きている夫婦のさまざまな問題を夫婦問題カウンセラーの立木ミサさんと一緒に考えます。

  

Q 定年間際になって、夫が過去に浮気をしていたことを知りました。信頼が崩れてしまいました。

夫は来年定年を迎えます。先日、夫の持ち物の中から女性と写っている写真や女性からの手紙を発見し、過去、浮気をしていたことを知りました。そのときは手が震えて、ただただ驚くばかりでした。出張と言いながら女性と旅行に行っていたり、結婚して30年以上ですが、まったく知らない夫の一面を見たようで、裏切られていたことを知りました。夫が謝ってくれたとしても、この人とこの先の人生をやっていくのは無理だと思うようになりました。すでに成人した子どもたちに相談したところ、「お母さんの納得する道に決めてくれていい」という意見でした。将来は心配ですが、離婚しようと思います。(59歳・パート勤務)

A 熟年で浮上する浮気問題は、信頼を一気に失います。

浮気に関するご相談は年代問わずありますが、定年前後に夫の浮気発覚、というケースもけっこう多いです。ずっと信頼してきただけに「長い間だまされていたのか」と、心に大きな穴が開いてしまいます。同じような悩みで1年間、家から出るのも億劫になり、家事もやる気が起きなく趣味もやめてしまった相談者もいました。

若い夫婦の浮気問題では、子どもの成長時期だったり、幼児を抱えて仕事ができなかったり、家を購入して経済的な問題等から、離婚したいと思ってもすぐにはできない、という周辺の状況があります。定年間際や定年してからの離婚は、特に守らなければならないものが自分以外にはなくなると言ってもいいと思います。ですのであなたがこの先、気持ちよく生きていかれるかどうか、ということを大きな判断材料にしていただきたいと思います。信頼という積木をこれまで積み上げてきて、それが一気に崩れてしまったわけで、再び積み上げることに時間を費やすか、自分のために生きるか、大きな分かれ道です。

年金分割制度が導入され、妻は最大で夫の厚生年金の1/2を離婚時に受け取れます。それらを考慮して離婚後の人生設計をしてみると、経済的な不安は解消されるかもしれません。60代になっても女性の方が働ける場所はあります。定年後、信頼できなくなった夫と向き合う気持ちが持てなければ、気持ちよく生きる道を選ぶことも決して悪いことではありません。

<まとめ>
長い時間をかけて積み上げた信頼が崩れたとき、過ごした時間が長ければ長いほど取り戻すのは困難です。

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<教えてくれた人>
立木ミサ(たつき・みさ)さん

夫婦問題カウンセラー。1959年、神奈川県生まれ。これまで1200人以上の夫婦問題に接し、男女、世代を問わずに夫婦に起きるあらゆる問題に取り組んでいる。「生き苦しさ」を乗り越えるためのサポートを主軸にカウンセリングを行っている。

<オフィシャルブログ> http://ameblo.jp/tatsu-go-go

この記事は『毎日が発見』2015年7月号に掲載の情報です。

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