楽天グループの結婚相手紹介サービス会社である株式会社オーネットが、50歳~69歳の独身男女867人を対象に、恋愛・結婚に関する意識調査を行いました。
今回の調査で「未婚」(生涯未婚)と答えた人は全体で59%となり、男性は66%、女性は53%。もっとも未婚率が高かった年代は男女ともに50代前半で、なんと男性は83.3%、女性は67.0%という驚きの高い数値を記録しました。
5年ごとに行われる国勢調査では、年々、日本の生涯未婚率が上がっているとされていましたが、この調査でも高まる未婚率が調査の結果に反映されたようです。
オーネット「中高年の恋愛、結婚に関する意識調査」より
パートナーに望むもの、男性は「入籍」女性は「恋人」
今回の調査で明らかになったのは、中高年の結婚・恋愛に対する考え方に男女差があることです。
「パートナーがほしいですか?」という問いに対し、男性は55.7%がパートナーを望む一方、女性は37.4%とかなりの開きがあります。年代別に見ても、女性は年齢が上がるに連れてパートナーを望む割合が減っていくのに対し、男性は65歳を過ぎると上昇します。これは、男性は定年退職が恋愛・結婚の意識を変える、一つのきっかけになるからと考えられます。
また、パートナーに望むものも、男女で違いが見られました。男性はパートナーに「法的な結婚」や「人生を共に歩む伴侶」を求めているのに対し、女性は入籍をしない「通い婚」や「恋人」、「趣味を一緒に楽しむ相手」という関係を望む割合が高くなっています。
オーネット「中高年の恋愛、結婚に関する意識調査」より
未婚率上昇の原因は男女間でのすれ違いかも
2015年の国勢調査では、生涯未婚率は男性が23.37%、女性は14.06%という結果でした。2010年の同調査と比較して、男性は3.23ポイント、女性は3.45ポイントの増加です。
今後も、未婚率はどんどん上がっていくと見られています。その背景には、収入の問題や女性の社会進出などがあると言われていますが、今回の調査で明らかになったような、男女の意識差も原因の一かもしれませんね。
文/大内なつき