だるさが辛い橋本病。でも、薬を飲み続けることで普通の生活ができる

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ペンネーム:さち
性別:女
年齢:47
プロフィール:父は自営業なのでリタイアせず現役を続けています。両親ともに高齢なので、突然なにか起きないか、心配しています。自分はずっと働いてきて、高齢出産。若いつもりが自分自身も心身ともに衰えを感じてきています。22歳から橋本病を患っています。

私が橋本病を発症したのは、22歳の時でした。高熱が続き、風邪かと思って解熱剤や風邪薬を服用するも一向によくならなかったので近所の内科を受診したところ、首の腫れを指摘され専門病院を紹介されたのが最初です。国内でも有名な甲状腺専門の病院へいったのですが、はじめの診断は、亜急性甲状腺炎。甲状腺の炎症なので、炎症が治まれば完治するとのことでした。首が腫れて痛みもあったので、その診断だったのだと思います。このときまで、私は甲状腺という存在すら知らなかったので驚きました。さっそく薬を処方されて、高熱や腫れはおさまりました。ですが、どうにも体のだるさや疲れがよくなりません。数回の通院の後、再検査をすることになり、そこで橋本病の診断となりました。

橋本病は、甲状腺ホルモンの働きが停滞し、体の新陳代謝が普通よりも鈍くなる病気です。代謝が鈍るので、動くのもしんどいし、むくむ、太る、ボーっとする、といった症状が特徴になります。本当に常に何もしたくない感じで、体が重くて仕方がないのです。ちなみに、甲状腺の病気は、遺伝が原因という説もあるようですが、私の場合は、遠く親類までチェックしても、誰も甲状腺疾患を持つ人はいませんでした。なので、必ずしも遺伝ということはないと思っています。
甲状腺の腫れがひどい場合は、手術をしたりもするようですが、私は腫れがおさまってきたので、薬で治療することになりました。橋本病の場合、ホルモンの分泌が少ないため、甲状腺ホルモンを薬で摂取し、ホルモンの量を正常にすれば、普通に生活することができます。ですが、橋本病を根治する方法は解明されていません。ですので、足りないホルモンを死ぬまで薬で補い続ける必要があります。甲状腺の状態は常に変化するため、定期的な診察をうけ、その都度摂取するホルモン(薬)の量を調整します。

薬を飲み続けるのは、簡単なようで簡単ではありません。ドクターからは、絶対に飲み忘れるなと毎回強く言われますが、時々飲み忘れてしまうことがありました。私の場合、1日2日飲み忘れたから急に体調が悪くなるわけでもなく、気づいてすぐに薬を飲めば特に問題ありません。ただ、同じく橋本病の私の母の友人は、仕事が忙しくて1カ月間薬の服用を忘れてしまったことが原因で倒れ、なんとか一命はとりとめたものの、心臓にペースメーカーを埋め込むことになってしまいました。彼女とはたまに会いますが、必ず薬の服用を怠ってはいけないと釘をさされます。薬の服用なんて簡単だろうと思ってしまいがちですが、油断は絶対にできません。

橋本病は妊娠しにくい、流産しやすいといった話を聞き心配していたのですが、私は2度妊娠し、病院で甲状腺の状態をいつもよりも頻繁にチェックしながら、特に問題なく無事出産することができました。出産後、すぐに赤ちゃんの甲状腺もチェックしましたが、いまのところ、二人の子どもには甲状腺の異常は見られません、今後も甲状腺の病気にかからないで成長するよう、せつに祈るばかりです。

橋本病と付き合って、早いものでもう25年にもなります。25年の間、私は甲状腺ホルモンの薬を飲み続けています。普通よりも疲れやすいとかあるのかもしれませんが、いまは特に気になりません。毎朝の薬の服用が生活の一部となっています。副作用も特に感じられないので、今後も薬を忘れずに、普通に生活を続けていきたいと願っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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