性別:女
年齢:60
プロフィール:若い頃から腰痛や肩こりに悩まされてきた私は、母の介護を行う中で痛みや凝りを少しでも少なくして日々元気に生活していけたらといつも改善方法を模索しています。
若い頃は、年齢を気にしながら生活することなどあまりなかったように思います。年齢を気にしていないからこそ、がむしゃらに動くこともできたし、徹夜も平気でした。ですが、歳を重ねていくとそうはいかなくなってきています。
私の腰痛との付き合いはとても長くなります。
なぜこんなに腰痛があるのか不思議に思っていた19歳の時、医者から診断がくだりました。椎間板ヘルニアでした。若かったので驚きましたが、入院し治療しました。いまはすぐに手術をするそうですが、当時は手術は最終手段でしたので、手術はしませんでした。
その後は、いかに腰とうまく付き合っていけるかが大事です。腰痛が起こりにくいように動作はゆっくり、体に「動くよ」と声かけしてから動き出すようになりました。また長時間腰を曲げたままの姿勢は動けなくなる危険が大きいので、避けるように努力しました。そして、ちょっとでもおかしいなと思ったら、すぐマッサージに通いました。痛みがひどくならないうちに行くのがよかったようで、60歳になったいままで、再入院せずに過ごせています。
腰痛に加え、肩こりも辛い症状のひとつです。なぜこりが起こるのかを考えると、生活で気をつけるべきことがわかります。筋肉を動かすと、疲労物質である乳酸が筋肉に溜まっていきます。有酸素運動を行うと乳酸が出ていきやすくなりますが、年齢があがっていくにつれて、なかなか運動なんてできません。そこで、なるべく筋肉に負担をかけないこと、そして運動を生活の中に取り入れて、日頃から無理なく動いていくことが大切です。
例えば、買い物の時に重い塩や砂糖、味噌を袋で下げると手首や肩が痛くなってしまいます。無理なことはしていないと思っていても、結構知らないうちにこんな使い過ぎをしてしまうのです。こういったことを意識して減らすことが、体の痛み、コリを軽減してくれています。
また、年齢があがると、生活も最小限の動きでしがちです。お茶を飲むのも電気ポットからお湯を注ぐだけにして、テレビも座ってリモコンを押すだけ。「楽でいいわ」と続けていると、だんだん筋肉が衰えていき、今度は少し動いただけで筋肉痛になってしまったりします。電気ポットに頼るのではなく、水をやかんに溜め、火に掛ける、ポットでお湯を沸かす、そして急須に茶葉を入れお湯を注ぐ。こんな当たり前の所作でもこまめに行うことが、自分の筋肉を維持してくれる大事なポイントだと思うのです。ですので、私は、日頃からなるべく動いて家事をするように心がけています。
些細なことの積み重ねが効果を出すと実感した出来事がありました。
昨年の定期検査で中性脂肪が正常値より少し上という結果がでました。これはいけないと思い、一年間運動を頑張りました。運動といっても、生活しながら動くことを意識し、風呂掃除、食器洗いなどの時に大げさに動いたり、「ながら運動」を意識する程度でしたが、一年後の検査で正常値になったのです。やはり少しの動きでも、体にいい影響をあたえてくれると実感した次第です。
普段の生活で無意識にしていることが、痛みやこりを増やしてしまっていることが多々あります。これらを一度振り返ってチェックしつつ、痛みがあれば早めに病院かマッサージ、そして日頃からのながら運動が、健康維持には大切だと思います。
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