「母の遺品整理で見つかった数年分の家計簿。買い物の記録だけではなく、日記やちょっとしたメモが綴られており、18歳で親元を離れた私にとって、『母はこんな暮らしをしていたんだ』と興味深いものでした。でも、読み進めていくと、あることに気が付いたのです」

■だんだん文字がわかりにくく、空白も増えていき...
母の遺品整理をしていたら、家計簿が数年分でてきました。
亡くなる2年前にはもう書くことができなくなっていたので、それ以前のものです。
はじめは、日々の買い物の金額や家のボイラーの点検費など、通常通り記入されていました。
1日分の家計簿欄の下に日記やメモを書くスペースがあるのですが、そこも記入されていました。
私は進学のため18歳で親元を離れているので、その日記の文章で母の暮らしが見えて興味深かったです。
唐突に「小栗旬の壁ドン」という言葉が書かれていたこともあります。
ちょっと笑ってしまいました。
近所に住む友人のことや、親戚が来てくれて一緒に食事したこと、父との喧嘩...。
そして年が進むにつれて母の文字はわかりにくくなり、家計簿欄は空白が増えました。
それでも下の日記欄はなんとか記入されていました。
楽しい話はどんどんなくなって、今日も誰も来なかった、何もない1日で退屈だった、そんな記載が増えていきました。
そうか、そんなに寂しい思いをしていたのか、そう思いながら、その頃の自分の日記を読み返してみると、「?」と思いました。
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