「同居して25年になる義母は私の仕事や育児に理解を示してくれ、嫁姑関係は良好です。でも、なぜか料理だけは、細かく指導され、『嫁いびりでは?』と感じたこともあり、それがずっと疑問でした。25年後、法事の席で親戚からその理由を知らされることになるのです」

■義母の本心を知り涙
料理を食べ終え、お茶を飲みながら話していた義父の妹さんが「しっかり、うちの味になっとんね」と言い、内緒話をするように義母の真意を教えてくれました。
「昔ね。義姉さんが『ここは本家やけん、親戚に文句言われて私さんが悲しまんように、実の娘と思って料理を教えたんよ』って言よったわ」
今では時代錯誤かもしれませんが、やはり年配の方は本家筋などを気にするようです。
親戚の中には、「本家の嫁」はきちんと家事ができて当たり前という感覚をもっている人もいるらしく、義母は相当苦労したと聞きました。
そこで私にはそんな陰口を言われないように、料理の味だけはと思い、細かく指導していたということなのです。
感動しました。
それを真正面から口にしない義母の優しさと、「実の娘と思って」という言葉に、嫁になったころからきちんと家族と認めてくれていたことについほろっとしてしまいました。
私も2人の息子がいるので、その子どもたちが連れてきたパートナーの方には、義母のような深い愛情をもって接しようと思えた出来事でした。
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