「田舎で母と2人暮らしをしています。母は、骨粗しょう症とアルツハイマー型認知症を患っているため、在宅介護をしています。しかし、私一人の介護には限界があります。専門家に相談して、介護施設への入居も考え始めているのですが...」
■不便な田舎での介護は大変で...
アルツハイマー型認知症を患っている母を在宅介護しています。
私と母が住む家があるのは、山に囲まれた自然豊かな町。
運転免許証を持っていない私の移動手段は、1日数本しか走らないバスしかなく、母を病院に連れて行くのは介護タクシーでした。
母の症状は日によってばらつきがあり、夜眠れないことやトイレが上手くできないこともありましたが、昔から住み慣れたこの家での生活は落ち着いたものでした。
ただ、母は骨粗しょう症も患っているのですが、アルツハイマー型認知症になってから、気付かぬうちに骨折することが増えてしまったのです。
私ひとりで母の行動を監視しながら、骨折しないようにサポートすることは難しいため、いつもお世話になっているデイサービスのスタッフに相談することにしました。
そこで勧められたのが、介護付き老人ホームへの入居でした。
しかし、家から最寄りの老人ホームまでは、公共交通機関を利用するとバスと電車の乗り継ぎが必要になります。
また、田舎は高齢化が進んでいるため、入居希望者も後を絶たず、空きが出てもすぐ埋まってしまう状態でした。
それなら交通の便の良い繁華街に引っ越しをしたり、いっそ他県の施設へ入所した方がいいのではないか、という提案が出ました。
確かに交通の便の良い地域の方が、他県に住む姉や親戚も気軽に母に会いに来れるし、買い物等もしやすいとは思いました。
問題は、母の大好きなこの家と町を離れてしまうという点でした。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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