「ふぉぉー!」風呂場で奇声を上げる夫。いつしか息子も同じように奇声を上げて...

「40代の女性です。お風呂から夫の雄叫びが! ストレスのせいかと思っていたけれど、どうやら違うみたい? そして雄叫びはもうひとつ増えて...」

「ふぉぉー!」風呂場で奇声を上げる夫。いつしか息子も同じように奇声を上げて... 32.jpg

■夫の奇妙な習慣。それはお風呂で繰り広げられる雄叫びだった!

現在も続く、我が家のちょっと変わった習慣があります。

それはお風呂での雄叫びです。

その「習慣」を知ったのは、夫と同棲を始めた15年前。

夜、夫が風呂に入ると、雄叫びとも奇声とも判断しがたい叫び声が聞こえてくるのに気付きました。

私は「きっと仕事で疲れていて、シャワーで音もかき消されるし、叫びたくなるんだろうな、分かる分かる」と勝手に解釈。

それから同情の眼差しで夫を見ていましたが、時に「うおー!」というような叫び声の他に「あ~あぁ~!」「ふぉぉー!」「ずわーん!」など、奇声も聞こえるようになってきました。

毎日続くので気になり、ある日聞いてみることにしました。

「仕事で嫌なことでもあった? お風呂での叫び声がすごいから何かあったかと思って」

「別に嫌なことはないよ。え? 俺、叫んでた?」

これにはびっくり「本人に自覚がない叫びなのか! ストレス溜まってるなぁ」と思い、その後は何も聞かないまま、翌年には息子が産まれ、すぐ後に娘も産まれました。

私も仕事に育児に忙しくしているうちに、夫の奇声も気にならなくなり、日常の雑音と化した10年後。

お年頃になった息子は、1人でお風呂に入るようになりました。

「お風呂入ってくるね~!」と風呂場に入っていき、シャワーを浴び始めた数分後、叫び声が聞こえてきました。

そして、それはまさに夫の雄叫びと同じ叫びだったのです!

■これは先祖代々受け継がれる遺伝子の仕業?

シャワーの間、ずっと続くバリエーションに富んだ息子の奇声。

夫によく似た奇声に加え「きょえ~~!」という少し声変わりが入った叫びを聞き、私は「息子もストレスが溜まっているのか。かわいそうに」と危機感を覚え、なぜ叫んでいるのか聞いてみました。

「どうかした? お風呂で叫んでたけど、話を聞くよ?」

「別に。毎日楽しいけど? 特に何もない」

そうなのか...と引き下がりましたが、その後も毎日続く、お風呂での奇声合戦。

息子も中学生になり帰宅も遅いので、夜中に夫、息子の2連続での雄叫びオンステージ。

幸い一軒家なので、周りの方にそこまで騒音の迷惑はかからないと好きに叫ばせています。

それにしても、毎日続くと気にならなくなるものですね。

ちなみに、先日夫の実家に行き、この件を義母に話すと、なんと義父もお風呂で雄叫びを上げながらシャワーを浴びていることが分かり驚愕!

どんな叫びなのか聞いてみると、「うぉー!」「ふわーん!」など、ほぼ同じパターンの雄叫びでした。

「これはストレスなんかじゃなく、代々受け継がれてきた伝統なんだな」

遺伝子の強さを感じた出来事でした。

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