「40代の女性です。子どもたちから、『朝からマンションで叫んでるおじさんがいる』『棒を振り回して暴れている』と聞いてびっくり! 子どもたちに付き添うと、そこにいたのは意外な人でした」
■平和なマンションに棒を振り回すおじさんが出没!
夫と中学生、小学生の子どもと4人でマンションで暮らす46歳の主婦です。
中学生の長男は友だちとの待ち合わせ場所へ、小学生の次男は登校班の集合場所へ、毎朝バタバタと出発します。
バタバタではありますが、子どもたちは2人とも慎重派で、「遅刻をしたくない、おいていかれたらどうしよう」という気持ちから、約束の時間より早めに行動するタイプです。
ある日、子どもたちから報告を受けました。
長男曰く、マンションのエントランスではなく裏口から出ようとしたところ、自転車置き場があるちょっとしたスペースで「ヤーっ!」と声を出しているおじさんがいたと。
さらに次男からは「長い棒みたいなのを振り回してるおじさんがいた」と聞き、「何ごと!?」とびっくり。
そんな危険な状態になっていたなんて! 居ても立っても居られませんでした。
子どもたちも驚いたようで、おじさんに気付かれないようにそーっと集合場所へ向かったそうですが、さすがに心配なので、翌日からは子どもたちの集合場所に私が付き添うことにしました。
■棒を振り回すおじさんの正体は?
しかし、翌日からしばらくの間、おじさんの姿はありませんでした。
「本当におじさんがいたの?」
そんな疑問が湧きましたが、1人ならまだしも2人そろって言うのだから嘘ではないはず。
半信半疑で付き添うこと数日、ついにその時が訪れました。
裏口へ向かう途中に、子どもたちが言っていた「ヤーっ!」という声が聞こえたのです。
子どもたちを危険な目に遭わせるわけにはいかない! 恐る恐る近づいてみると、そこにいたのは年配の小柄なおじさん。
マンションの住民の方でした。
夫婦2人で暮らしており、子どもたちはおじさんと面識がなく気づかなかったのでしょう。
しかし、マンションの住民だからといって安心はできない!と思って状況をチェック。
なんだか動きはゆったりしていて、ピタっと動きが止まったと思ったら、あの「ヤーっ!」が。
そのおじさんは太極拳をやっていたのでした。
「おはようございます」と挨拶をしたら、ハッとして少し恥ずかしそうにしていました。
すごく集中していたので、子どもが見かけたことにも気付いていなかったのかもしれません。
おじさんも「この時間は子どもがいる」と理解したのか、その後は子どもが言う「長い棒のようなもの」は持っていないそうです。
朝の太極拳の習慣は驚きましたが、おじさんの体幹、集中力は素晴らしく、機会があったら教えてもらおうかなと考えています。
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