「40代の女性です。旅行先で予約した貸切タクシー。とても楽しみにしていたのに、自分のガイドに酔う運転手さんのおかげで、モヤモヤした1日となってしまいました」
■ガイドはありがたいけれど...独りよがりの解説にうんざり
先日、某観光地へ夫婦で旅行に行った時のことです。
私(44歳)は歴史的観光地が大好きなのですが、コロナ禍でしばらく行くことができなかったため、今回の旅行は数年ぶり。
とても楽しみにしていました。
数日間の旅行中、1日はタクシーを貸し切り、名所から穴場スポットまで7カ所ほどを回るコースを計画していました。
観光地のタクシー運転手さんといっても、そのタイプはさまざまです。
行く先々でガイドをしてくれる人もいれば、終始無言の人もいます。
今回の運転手さんは前者のタイプで、歴史や建造物、その土地の話などを常にしてくれていました。
私は旅行先の予習をしてから出かけるので、大概のことは頭に入っているのですが、詳しい人の話は聞く価値があります。
ですがこの運転手さん、自分の説明に酔いしれる「独りよがり」のタイプだったのです!
噺家さんのような口調で、まるで台本があるかのような文章的な口調。
相づちを打っていいのか悪いのか...。
でも、無視していると思われるのも嫌なので、タイミングを見計らって相づちを打ちます。
このときは友人3人と私の4人旅で、私が助手席に座ったため、必然的に私が相づち担当になってしまいました。
「へぇー」「なるほど」「そうなんですね」「さすがにお詳しいですね」
少ないボキャブラリーを絞り出します。
旅先に来てまでなぜこんなに気を遣わねばならないのか...。
■ペースを崩されたことに運転手が怒り出し...
モヤモヤしながら各所を回り、ある歴史的建造物を見学した際のこと。
そこが運転手さんの一番のお気に入りの場所らしく、解説が止まりません。
長時間の解説のせいで、7カ所回る予定だったのに6カ所に変更されてしまいました。
とても楽しみにしていたのに...。
この件に対して特に謝ることもなく、引き続きご自身のガイドに酔っている運転手さん。
もういいや、そっとしておこう、本当に善意かもしれないし...と、私たちは半ばあきらめムードで運転手さんの話を聞き流していました。
運転手さんの解説には疲れたけれど、でもトータルで見れば楽しかったなと、私たちは満足した気持ちでいました。
そして私たちの心は、このあとのディナーに向きつつありました。
友人が予約をしてくれた有名店で、郷土料理や地酒が楽しめる食事処です。
楽しみすぎるあまり、はやる気持ちを抑えられない私たちは、運転手さんのガイドの合間に食事の話を始めてしまいました。
すると、思うように話を進められない運転手さんはみるみる不機嫌に。
宿泊先のホテルに着き、お礼を言って降りようとする私たちに、運転手はこう言ったのです。
「ここまでの道のりを計算して、解説の文言を数日前から考えていた。それなのにあなたたちの私語のせいで、最終の到着時間までにキレイに収まらなかったじゃないか!」
責める口調に私たちは耳を疑いました。
私たちは7カ所を巡る運転をお願いしましたが、解説まではお願いしていません...まさかそんなことで怒られるとは!?
せっかく満足していたのに、しかも1カ所行けなかった場所に関しては、私たち運転手さんを責めなかったんですが?
その晩、私たちはモヤモヤした気持ちをおいしい地酒でたっぷりと洗い流しました...。
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